2011年4月7日木曜日

The なんだこりゃ~

本日は、実に4ヶ月ぶりくらいに、病院で朝から晩まで働いた。 理由は、なんと、ストライキ。 お医者さんのような働きをするクリニカルオフィサーと薬剤師以外は、すべてHIV陽性者のピアエデュケーターで成り立っている、うちのセンター。 このたび、援助団体ICAP(International Centre for AIDS Care&Treatment Program)からの給料が払われていないという理由で、ピアエデュケーターたちが、先週の金曜日から、仕事に来ていないのだ。 しかし、そんなことは患者さんたちには関係ない。 ピアエデュケーターたちの人権も守られるべきだが、毎日正確に薬を飲み続けなければならない、HIV陽性者を相手にするうちのセンターにとって、いかなる理由があるにしろ一日でも、業務を怠ることは、決して許されることではない。 ピエデュケーターたち自身もうちのセンターで、薬やケアを受けている患者さんであるため、そんなことは十分承知のはずである。   先週金曜日、患者さんが大体診察を終えたくらいに、彼らがストライキを起こしたのは知っていたが、月曜日からは通常通り働くだろうと聞いていたので、私はいつもどおりフィールドでの活動をしていたが、昨日掃除のおっちゃんから、未だに来ていないことを聞き、今日は急遽手伝いに行った。 いつも、センターは7時15分には受付を始まるためそれくらいの時間に行った私だったが、驚きの状態が広がっていた。 金曜日からのファイルが、山のように積みあがり、誰一人スタッフは着ておらず、患者さんだけが、列をつくって並んでいた。おまけに、なぜか故障により、非常ベルが大音量で鳴り続けていた。 まさに!なんだこりゃー! 一人で、バタバタ準備をはじめ、後からちらほらやってきた、インターン生や違う課の助っ人数人と共に何とか、体重・体温測定と受付を終わらせ、ファイルをキャビネットから探し出し、クリニカルオフィサーに送り届け、次の予約日の確認をし、ノートに書き込み、次の日の準備をする。一日中バタバタである。 サボってばかりいる学生と、感じの悪いスタッフと、言葉がままならないおっちょこちょいの外国人しかいない、病院に誰がまた来たいと思うだろうか。 はっきり言って最悪だった。 ピアエデュケーターたちの行動は、許されることではない。また、給料が払われなくても、患者さんのために自主的に来る人が一人もいなかったこともとても残念だった。 だけど、給料をちゃんと払うと期待させておいて、払わず、しっかりとした説明もしなかったICAPも許されない。 とても、悲しい。 そして、追い討ちをかけるように、センターのボスは言った。 「私は彼らを許せない。来週、もう一度彼らを雇いなおすけど、こんなことをしたんだから、何人かはクビにするわ。」と。 彼らの声に親身に耳を傾けづ、患者さんも、そしてピアエデュケーターたちも苦しめるような道に進ませてしまった責任は、彼女にもあり、もちろん同じチームとして活動する私にもある。 が、しかし本当に患者さんたちには申し訳ない限りだけど、 今こそ最大のチャンスである。 チームの連携プレーがなければ、そしてお互いを尊重し合わなければ、どこかに歪みが生まれる、私たちの仕事は成り立たないのだということを誰もが、痛感した。 今回のピンチを存分に生かし、前進につなげていこう。 ということで、今日はとりあえず、一人で黙々と、仕事を終わらせ、いたるところに私の持っている限りのポスターや資料を張り、片付けまくり、いろいろ細工を施してきた。 相棒のデイビットが旅にでて、少しだけフィールドでの活動も暇になったので、うちのセンター改造計画、そして、プライドの高いボスを改革していこう計画。開始~ 日本でも復興支援を行っている、ボランティアの方々、自分たちも被災した中で毎日患者さんと向き合っている医療者の方々の偉大さをまたまた感じさせられた。 帰り際に、体温計をドコに置いたか、定かではなく、赴任当初に引き続き、二度目の体温計紛失させてしまったかも知れないという不安でいっぱいの私だが、これから始まる戦いのために、しっかり寝よう~

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