2012年5月31日木曜日

The オシエプナ。


いつも会うと、

「オシエプナ、オシエプナ」

としわくちゃの笑顔で言うかわいいおばあちゃん。


昔はよく使っていた挨拶なのかな~っと初めのころ思ってしまったくら、

そればかり連発していた。



このおばあちゃんは、たまに道端でピーナッツや、シムシム(ゴマの塊)や、マンゴーを売っているんだけど、大体は、くれる。

会うたびに、何かをくれる。


一応お金を持ってるだろうイメージの高い外国人のはしくれだし、なんか悪いので見かけたら何か買うようにしているけど、

買うと値段の5倍くらいの量をくれる。


ケニアに来てこんなにモノをくれる人は、
このおばーちゃんくらいだ。



そして、値段も他と比にならないくらい安い。

今日も、ちびマンゴーを「10シル分頂戴~」っと言った私。

大体他のところは3個で10シルとかなので、その感覚で。


しか~し、なんと1個1シル。

10個・・・・。

そして、おまけでさらに3個・・・。

驚きレベル「8」くらいの「ええ~~っ」を言ってしまった。


これで商売大丈夫なのか・・・?
サービス良すぎるやろ~






『オシエプナ』

とは、ルオ語で
『My Friend』


おおらかすぎるんです。


今思えば、シアヤ生活でこのおばあちゃんにはすごく励まされてたな~

しわくちゃの顔や、手、浮腫んだ足に現れる苦労の跡。

ペーペーの外国人にこんなに温かく接してくれるって本当にありがたいことだと思う。


心から尊敬できる理想の女性だ。


何十年か後にたとえケニアに戻ってこれたとしても、

彼女に会うことはもうできないだろう。


やっぱり別れってつらいものなのだと痛感している。

涙がちょちょ切れる~

でも、別れは力にかえなくてわ。


2012年5月27日日曜日

The Bodabodaにーちゃんの涙。

ある日、Bodaboda(自転車タクシー)のにーちゃんが泣いていた。


いつもアホみたいに明るく、アホみたいにしつこくからんでくる奴ら。



仕事そっちのけで、ミュージシャンみたいに写真撮ってくれと、

アホみたいにポーズを決めてくる奴ら。









ある日、そのにーちゃんたちが涙目で、必死に帽子で涙を隠していた。


どうやら、一人の若きBodabodaにーちゃんが事故で亡くなったらしい。

まだ、24歳。

いつも人懐っこく話しかけてくれた、
デニス君。




その日から一週間、

夜、にーちゃんたちの遠吠えが絶え間なく続き、

日中、酒臭い&涙目でぼけーっと仕事。

を繰り返し、

本日、お葬式。




ココでは、本当によく人が亡くなる。

でも、よく人が生まれる。



文化に違いがあるように、生死の感覚や、タイミングにも違いがあるのかもしれない、なんて思ったりすることもあった。




でも、今日はじめてお葬式に参加した。

終始みんな歌い、泣き、お酒を飲み、遺体を埋めた。

ココでは、お葬式の2・3日前くらいから、うちでお酒やら食べ物が振る舞われ、三日三晩飲みまくる。

普段、チームワークのクの字くらいしか感じない彼らだが、お葬式のときだけは、ものすごいチームワークを発揮し、お金を集め、たくさんの人で死者を見送る。

本日も、式次第から、写真販売、故人の顔バッチまで配られた。



デニスは、とても愛嬌が良くまだまだ若い青年だっただけに、本当にみんな悲しそうだった。




やっぱり命は重いと思った。



でも、一瞬で無くなってしまうものなんだなとも思った。



今を、今日を、全開で生きよう。


今ある命を全開で生きよう。


と、思った。



いつも、ケニア人が、初対面でも、「好きだ!」とか、「結婚してくれ!」とか、「番号を教えろ!」とか、「お金をくれ!」とか、ダメもとでも、この外国人との出会いを無駄にするか的な、

底知れぬ精神を持っているのは、

いつ無くなるかわからない、今を全開で生きているからなのかもしれない・・・。





でも、運転には気をつけてほしい。

体は大事にしてほしい。

何十年後も、この同じ世界のどこかで、共に笑っていてほしい。

そして、月曜には立ち直っていてほしい。





健康第一、絶対無事故で、

今やれることを全開でやったりましょう。

The Great Visitors。

やれることはすべてやれ!

そんな言葉を己に言い聞かせ、時間に追われる今日この頃。



シアヤのユースに影響を与えるべく、

3人の訪問者が日替わりで来てくれた。





 この大きな背中。

の正体は、

ダンサ~アベダス。


己のオーガナイズ不足に反省しますが、



ダンスレッスン&ケーキ作り講座を全力でやってくれました~




















囁く声、弛まぬ知識、

カーネル・・・
いや松原さん。
故障中のデスクトップを直しに来てくれました。

が、一日中の停電に見舞われ、一日待ちぼうけってゆう・・・・・。

でも、結果的に、 パソコン回復~

電気運はないけれど、何かの運を持っているのかもしれない、このお方・・・。
















そして、最後は、スキー大好きUCHUMI君。

いつも通り、隣の隣町より自転車で登場。


シアヤ見物をして、お昼寝をして帰りました~




シアヤの人たちにしたら、毎日私と一緒にいる人が変わっているような~、
同じ日本人のような~

とかなり混乱を招いたようです。





しかし、みんな面白い。

世の中にはいろ~んな能力をもった、いろ~んな人がいるもんだな~


これもまた、協力隊の面白さでしょうか。


皆さま、御来シアヤありがとう~

2012年5月22日火曜日

The CONDMASTER プロジェクト。

久々の登場。

じゃじゃ~んみんなのヒーロー

『CONDOMASTER!』



皆さんは、このピンクのかわいいやつが、
たくさんケニアをうろちょろする未来を想像できるだろうか~




任期も刻一刻と終わりに近づきそれなりに忙しい毎日ですが、

ココに来て、

CONDOMASTER増作21体始動~



だいぶ前から、NACC(ケニア国家対策委員会)より、20体作成依頼が入っていたのだが、

この忙しい時に、ようやくGOサインが出まして、

本日開始。

さらに、ケニアのユース活動に力を入れているNGOからも依頼がきて、+1。



さて、帰国までにしっかりやり遂げられるのか・・・。









人生初の大人買い~


人生初の布140m買い~

シアヤのピンクの布買占め~


ちなみに、スーパーのサンダルも、手袋も、長い靴下も、買い占めた。

ケニアで大量のマテリアルを入手することの難しさを最後に、ムダに体験できてよかった・・・。


早川先輩のとこのユースと共に~

のはずが、ユース一人ペケヤケ~




先はま~だまだ遠いぜよ・・・。


しかし、しっかり心をこめて、一つ一つに命を吹き込まねば!

こいつらが、ケニアにコンドーム革命を起こすと信じて・・・。



2012年5月14日月曜日

The Great Mother's Day。

母よ!

あなたは、

なんと素敵な・・・。




母よ!


いつもありがとう。






私の勝利は、母の勝利。








しっかり、ケニアでの活動を全開でやりぬくこと、


健康に帰ること、


家に帰って、元気にただいま~と言うこと。








それらをもって母の日のプレゼントとさせていただきます!








頑張りすぎないようにね~


2012年5月12日土曜日

The26周年。

本日めでたく、26回目の誕生日を迎えさせてもらいました。


メッセージや電話、心の奥底でテレパシーを贈ってくれた皆さま本当にありがとうございます。




今日も何事もなく、無事に、いつも通り過ごしました。


ちょっと違ったことと言えば、食べたいもの[トウモロコシ、チャイ(ミルクティー)&チャパティ(油ギッシュ名クレープ)、マトゥンボ(内臓)&ウガリ(トウモロコシの粉を水と練ったもの)]を全部食べて、しっかり水浴びをしたことでしょうか。


いつも以上にみんなの笑顔がまぶしかったことでしょうか。


あと、二十日大根が三十日かかって収穫できたことでしょうか。














何でもない、普通な一日が幸せなんだな。








気づけば、もはや忘れることのできない笑顔がいーっぱい。


憎たらしい顔にもいーっぱい合ってきただろうけど、思い出すのはいつも笑ってたことばっかりかな。


都合のいい女ですね~






笑顔は偉大なり。


ケニアにて、どれだけ助けられたことか、どれだけ活用したことか。


笑顔があれば~何でもできる~








今年1年は、変化の年になるでしょう。




まだまだペーペー加藤!挑戦あるのみ!


30歳になっても、50歳になっても、100歳になっても、そう言ってるかもしれないけど~






とりあえず、笑っとこ~








みんなありがとう~




みんなに届け、天使のような?美女の?心温まるような?


Smile Power~




ワッハッハッハ~


ワッハッハッハ~


ワッハッハッハ~












気合いだ!気合いだ!気合いだ~!


違うか~









2012年5月11日金曜日

The 学校巡り。

本日もヘルス教育アンケート調査のため、5校のセカンダリースクール(日本の中3~高3)に行ってきた。




たかが5校、されど5校。




朝いちで家を出て、帰ってきたのは日が暮れたころ。




たどり着くまでに、なんだかの乗り物にのり、果てしなく空と赤土とさわやかな緑の大地を歩き、やっとたどり着いたら、先生による日本についての質問攻めに合い。そして、仕返しに自分の持っているマテリアル説明攻めを食らわせ、たくさんの生徒たちの視線を浴びながら立ち去る。約2時間


× 5回。




どうせ調べるなら、Division(秋田県仙北市田沢湖の田沢湖の部分みたいな感じ)一つくらいは制覇したろう!と始めたけど。




なんせココはシアヤ。かなりの時間と労力と交通費を要し、体力レベル75%くらい奪われた。


でもなんだかんだ言って、今日までで15校制覇!残るは3校!




いろいろ回っていると、いろいろなことが見えてくる。


日本も同じだろうけど、


学校によって校風が全く違い、先生たちの雰囲気も違う。


雨が降ったら学校なしになるくらいの青空学校もあれば、窓付き、パソコン数十台プリンタ完備の学校もある。


特に、Lifeskillや体育・音楽などのテスト教科でないものは、先生たちによってかなり左右されているようだ。






今、私たちが行っているアンケートの一つに、こんな質問がある。


「想像してみてください。あなたは学校でアブステイン(性禁欲)を教えていますが、生徒たちが性行為をしているという噂を聞きました。この状況であなたはどう対応しますか?」


実際にかなりあり得る状況。


そこまで、模範解答のような解答を書いてきた回答者が多いが、そこでの答えは結構ばらつく。




―婚前交渉の危険性を個別に話して説得する。


―コンドームの使い方を教える。


―本気なのかと問い詰める。


―性行為以外のコミュニケーションの方法を教える。


―こんな状況は、うちの学校ではありえない。彼らは完璧にアブステインを守っている。なぜならGodがそう言っているから。


ちなみに最後の↑回答者は言っていました。


マスターベーションは聖書には駄目なこととして書かれいるから、あり得ない。
性行為もだめなこと。


じゃ、あんたはどうやって産まれたんだ?という質問に対しては、


正式な誓いを交わした後なら、許されるとのことです。








この学校には、帰国前に絶対にヘルス教育に行こう!とその時、心に誓いました。








たけど、いろいろ回ってみて思ったのは、ほとんどの学校の先生たちは、必要性を誰よりも感じ、かなり積極的にエイズ教育やLifeskill教育に取り組もうとしているんだな、ということ。


教育者が誰のための教育かを自覚し、情熱を持っているなら、そこの教育はなからずよくなり、教育が変われば、必ず社会も、未来も変わるであろう。






それにしても、日本にいた時テレビで「アフリカの学びたいがために10キロの距離を毎日歩いて往復している子供たち」なんかを偉いな~と思いながら見てたことがあったけど、


本当に、学校の周りに民家はほとんどなく、どっからこの大量のがきんちょたち来てんねん~と思うことがよくある。


ちびっこから、じーちゃん、ばーちゃんまで、ま~よく歩いてるわ。


あまりにも、普通すぎて何とも思わなくなっている自分がいる。


ってか、自分も結構歩いてるし。




でも、普通ってすごいな~とつくづく思うのであった。








2012年5月10日木曜日

The 最終章。

ケニアン生活、1年10カ月半、Past~

優柔不断なので、いろいろやってきた。

今思えば、一番力を入れてきたのは、より多くの学校で定期的なヘルス教育システムづくりだったかな。

そのために、学校でのピュアセッションに力を入れていたグループをサポートしたり、学校に行くための資金を稼ぐために収入向上活動に力を入れたりもしたし、収入向上活動のために畑も必死に耕したし、県保健事務所の人たちを巻き込む工夫もいっぱいしてきたし、ヘルス教育の内容向上のためにユースといっぱい話し合ったし、ローカル野菜も調べたし、それでお腹も2回壊したし・・・・

こんな終盤の時期なので嫌でも、しみじみ考えてしまうのだけど、

時期によって波はあったものの、いろ~んなことを、ヘルス教育システム確立のためにやってきたようだ。


しかし、結果として、形に残るシステムは実現してないし、

畑で言うと、種を植える前の前の前の段階、土に鍬を一入れしたぐらいの感じだ。

ココまできても、自分の無力さは残念に思う。


しか~し、

最後の最後に、大きなチャンスがやってきた。

エイズ対策関連隊員によって企画・運営され、
今までも面白い企画をいっぱいやってきた「HAPA」。

いろんなタイミンが重なり、私たちの帰国ギリギリに開催するHAPAで「エイズ教育革新ワークショップ」を開催することになった。

どう考えても、このワークショップが私の最後の切り札になるだろう。

どうしても活かしたいチャンス、少しでもみんなの背中を押して帰りたい!

そんな欲望から、頭の中はそのことでいっぱい。

題して、

「最終章、欲望と時間との戦い!」


今までの章を題するなら、「ダメもと、行き当たりばったり、見切り発信!」、チーン。

結局ぜ~んぶダメだったかもしれないけど、

最後の最後まで打って出る戦いをしていきたい。

そうでなけれな、女がすたるぜよ~


成功は保証されていなくても、成長は保証されているから・・・。(これ誰の名言だけ?スマップだっけ?)


今日の虹は9色あった。いいことあるかしら。

明日もガンバルンバ~