2012年2月29日水曜日

The Lukeという男。


彼は、DASCO(エイズ・性感染症対策オフィサー)。

私の任地のボス的立場の人である。

最近、彼がユース向けのサービスに力を入れようとしていて、

彼が私は、ユースとうまく仕事ができていると思い込んでいるため、
(そんなことはないんだけど・・・)
彼と共に活動することがこのところよくある。

彼との出会いは、スワヒリ語研修期間中の任地訪問のときだけど、
早口だし、カメラで病院を撮っていた学生を厳しく罰したり、
月に一回出すデータの提出が悪いヘルス施設に叱咤している彼を見て、

この人は怖い人だと思った。



私が病院やオフィス内での活動をあまりしないので、彼と一緒の活動は今までほとんどなかった。

だけど、以外にも彼は私の活動を周りから聞き、

私のよき理解者として、

遠目ながらも、いつも応援してくれる。

実は温かいおっちゃんである。



そんな彼が、私と同じ目標を持ち、

何かしたいと思ってくれていることは嬉しく、

先につなげたい。

どもどうしよ~と考え抜いた末、

動ける人、同じ志を持つ人とつなぎ合わせてみよう!

という思いに至った。

ということで、本日を"The DASCO Day"と決めた。






まずは、私の活動の相棒。David君とのご対面~。

相手が、いちユースグループの若造ということで、威厳たっぷり。

今回は顔合わせ程度でいいかな~と思ったけど、あ互いに情報を共有し、

シアヤ前進のための意見を出し合い、

最後には、温かい?厳しいアドバイスまでしていた。



Luke君は、もちろん忙しいこともあるがほとんどコミュニティには出ないお役人。

でも本日David君に「もっとコミュニティの人に自分の存在を知ってもらいたいし、彼のオフィスに

みんなが気軽に訪ねて来ることを望んでいる」と話していた。



うひひひひ~。ええでないか、ええでないか。と思った。








そのあと、VMMC(医学的男性割礼)に力を入れているNRHS(Nyanza Reproductive Health Society)

とのミーティングに参加。ペニスの先の内側の皮をカットすると

HIV感染の可能性が60%カットされるということで、

最近メキメキと勢いに乗ってきているVMMC。

Luke君が仕切り役で行われたミーティング。

まあまあ、そこは期待を裏切らない、電話鳴りっぱなしの、遅刻、途中退場多発ではあったが、

わからない点、疑問に思う点にはとことんこだわり、斬新な意見を出すLuke君には、

ここでも関心させられた。












そして、次の青年省訪問へ。


言っておきますが、ケニア人はプライドが高い。お偉いさんともなれば尚更。

ミーティングや何か正式な機会などがなければ、

自分から他の省のオフィスに行くなんて無に等しい。

そのためか、同じ県にいても、多数の省庁が情報交換をしたり、協力したりすることも無に等しい。

その点は、Luke君も同上。


しかし、ユースへの取り組みという点で同じ志を持っている者同士、

協力できることは多いし、すべきこと。


本日の私の仕事は、引きずってでもLukeを青年省のオフィスへ連れていくことと腹をくくっていたが、、

彼は、それを快諾してくれた。

が、しかしそこも、期待を裏切らず1時間以上青年省の人たちをお待たせして、登場。

対面したはいいけど、硬すぎる空気。中を取り持ってくれるはずの若手のユースオフィサーがしばらく遅れてきたため、

待っている間しばし沈黙。



テンパって無駄に明るく中を取り持とうとするトンチンカンな私。

子供か!と突っ込みたくなるほど、あからさまな人見知りしあっている雰囲気。


しかし結果的には、お互いの活動の方向性を伝えあい、

これから協力していこう!という方向で、次のアポイントもとり、

和やかに終了。



やれやれ。気疲れ・・・・。

でも、ひとまず良かったかな。




独特なユーモアと明るさ。

ひねくれタヌキ。

意外な柔軟性。

口達者。

相手の出方を観察し、何か最後は和やかな空気を作る。

どこか温かさをもった、

Lukeという男。


このたび、良い点ばかりあげてみたけど、

もちろん若干買い被っている部分はあるけれど。





私は、彼を信頼してみたいと思うのであった。


2012年2月24日金曜日

The ケニアにコンドマスターという魔物ありけり。

じゃじゃ~ん。
お久しぶりぶり~
『Mr.SAFI』改め『コンドマスター』君登場なり~



あのね~僕ここ最近とっても忙しかったんだよ~
なんでかって言うとね、バレンタインDAYがあって、
僕モテモテだったし~
バレンタインDAYの前日2月13日は僕の日(コンドームの日)だったんだよ~









ってことで、今回はKenyatta Universityに参上~
頭のいいイケイケ君たちがいっぱいいる国立大学なのだ~



たくましい美人さんたちが、何千枚もの大量のビラを作ってくれて、
一人でも多くの人がVCTを受け、己や大切な人のためにコンドーム
を使ってもらうと、みんなで力を合わせて配ったのだ~





類は友を呼ぶって言うけど、
なんとコンドマスター with コンドームマスターおじさんのコラボが実現したのだ~









Ms&Mr STATUS(Ms&Mr Kenyatta University)の美人さんも
お手伝いしてくれて、ドキドキしてしまったのだ~
足長すぎだったのだ~







それから、ナイロビタウンのど真ん中でもLVCT(Liverpool VCT)という
でっかい団体とコラボして、ビラ配りをやったのだ~
この日僕は疲れてお休みしたけど、たくましい美人さんたちが満面の
笑顔で街を通りゆく人々に一撃与えたのだ~




どこの人も、カワイコちゃんの笑顔には弱いのだ~








なかなか奇抜な挑戦だったけど、
かなり行き当たりばったりのケニアンスケジュールだったけど、



たくさんの仲間が共に戦ってくれたのだ~
仲間がいたから頑張れたのだ~








仲間から勇気をもらい、パワー100万馬力だったので、
Happy Power Danceを踊りまくったのだ~





光GENJIバリの爽やかな笑顔。In大学校内のビッグステージ。





弾けまくりのPower全開。Inタウン。





スカーッとしたよ~
たくさんの人をVCTに導けて
すごく楽しかった~









でも、ちょっと疲れちゃったよ~




次の挑戦まで、ちょいと一休み~




協力してくれた愉快な仲間達よ、ありがとう~。

本当にありがとう~



詳しい全貌は美春隊員のBlogをご覧ください。

2012年2月23日木曜日

The 心デジカメ。

デジカメ壊れたなり~

チーン。

原因は、ポケットに入れてて、落っことしたことによる。

そうです・・・・


カメラを貸すことで、一つでもモノ事が進むなら、そりゃ~貸したりますわ~
ということで、ユースメンバーにちょくちょく貸してたわけです。

それについては、賛否両論でしょうけど、

おかげで、私がいない間に3校の学校にヘルスセッションに行き、それを上の奴らにレポートできる。




しか~し、大事に使え!!!
と、とりあえず、激怒演技をしてやった。
私の責任なんだけどね。

ものや、お金の貸し借りは、できらばしたくないんだけどね~



タッチパネルが売りのデジカメ。

スクリーンの中に何か起こったらしく、

スクリーンは見れなくなった。

でもどうやら写真は撮れているようだ。


撮ってその場で見れる、デジカメのGood機能使えないってことだけど~

使い捨てカメラと変わんね~ってことだけど~

フラッシュたけね~ってことだけど~



写真は、心でとるもんだからね。

これから良い写真を撮るための心を鍛えますわ~。



2012年2月12日日曜日

The ハイテク体温計。

待合患者さん向けに貼っつけていたマテリアルを撤収され、しばらくショボーンとしていた。


「ここに必要ないならローカルなヘルス施設に持っていこうと思う。」と、

ボスに正面切って行ってみた。

しかし、ボスより、是非ともうちの病院にのこしてほしいとのお言葉をいただいたので、


リニューアル活動をした。


スタッフたちから、サイザルロープではなく、プラスチックロープを使って、衛生面を改善してほしいとの要望があったので、美しリニューアル~




なんせ雨風が当たるので、エイズ撲滅の日まで、残っているかどうか・・・・。

だけど、スタッフのサービス精神のなかには、着々と何かが残っているようだ。




ちなみに、久しぶりに県病院内CCC(エイズ陽性者包括的ケアセンター)を見回ってみたら、

なんと、電子体温計が導入されていた。

肌に触れることなく、一秒測れる優れもの。

はい、もちろん援助団体ICAP(International Center for AIDS Care and Treatment)からのご提供。





かなり自慢げ。



援助団体がいなくなったあとも、しっかり自分で電池を変えて使っておくれよ~と心の中で叫んだ。

2012年2月7日火曜日

The ルーティンワーク。

もう任期の後半も後半なのだが、

毎日いろんなことがあったり、毎日いろんなことがなかったり。

日々の中で、小さな風を少しづつ起こそうとしつつも、いつも貪欲にでっかい風を吹かせようと狙っているのである。


そんな毎日の中で、今日は何をすべきか、本日の優先順位は何か、考える。

しかし、それは、非常に不安定。

日々、どこかに出勤し、やらなければならない仕事に追われるのとは、正反対。

日々、仕事を自分で探し、より良い方法を考え、場所も仕事も自分で追う。




しかし、最近自分のケニアでのゴールが見えてきて、毎日やり始めたことがある。



毎日必ず、私のもつ全種類のマテリアルを持ち歩き、

話しかけられては貼っつけ、いい場所を見つけては貼っつけることなり~。


今まで、ちょこちょこ作ったり、他隊員が作ったものをもらったり、増刷したりしてきて、種類も気が付けばかなりのものに。

言語も、英語、スワヒリ語、ルオ語の品揃え。

バスやマタツ(ミニバス)用、バイクタクシー用、自転車用、食堂用、雨にあたる場所用、人用etc・・・。




今では、ヤクルトおばさんならぬ、マテリアル美人さんである。









そして、もう一つ。

畑の水やり。

雨が降らない最近、畑の野菜たちに水をあげないということは、灼熱の中で水を飲むなと言われることと同じ。

だから、毎日水を飲ませてあげるのは当然。

川から水を運ぶみんなと一緒に、水を運ぶ。

思っていたより辛い。

それを毎日やらねばいけないことがまた辛い。

でも、ただ自分の感覚で見ているだけでは、実はなんにもわかりゃしない。

同じように働き、汗を流してみて感じることがある。


のかもしれない。

2012年2月5日日曜日

The 奇跡の麦わら帽子。

「麦わら帽子」といえば、

裸の大将か、

ワンピースのルフィーか、

田舎のイケてるおっちゃん、

でしょう。



その影響なのか、どうも昔から、

麦わら帽子と畑。

麦わら帽子とKトラ。

麦わら帽子と馬。

が、どうも好きである。

ということで、ケニアに来て、市場で一番に手が出たのは麦わら帽子だった。


その麦わら帽子、旅行の時、任地で日照りの時、畑作業の時、本当に大活躍。


それは、単に日差しから守ってくれるというだけではない。




何か、なんでか、気分がとても良くなるのである。
辛い作業も、なんのその。


それだけではない。






みんなに人気もの。

人がとにかくよってくる。









みんながかぶりたい衝動に駆られる。




なんだか、朗らかな少年の気持ちになってくる。



分かるかな~この感覚。





ただの麦わら、されど麦わら。

毎日、やる気満々の時もあれば、ちょっとモチベーションが落ちることもある。

そんな時、麦わら帽子君と協力し、一つでもことをおこしていけたなら、

一人でも多くの人とSmileを共有できたなら、

それは、まさに麦わら帽子の奇跡といえるであろう~。






挑戦あるのみ!

2012年2月4日土曜日

The お役人。

今週一週間はとにかくお役所の華麗なる椅子に座っている人々に振り回された一週間だった。



エイズ対策という職種は一様ではなく、
もちろんメインは公衆衛生省だが、

他にも、ヘルス教育をするとなれば、教育省、

ユースと活動するとなれば青年・スポーツ省

栄養に力を入れるなら農業省や森林省など、

いろんな人と関わることになる。

というか、私が関わるのではなく、政府機関同士が、エイズに限らずとも、もっと情報を共有し、協力していったらいいと思うんだけど、私の見限り、皆無に等しい。

知らないところで何かあるのかもしれないけれど。

政府機関のオフィサーが電話一本でもコミュニケーションを取ればすぐ解決することを、トンチンカンな外国人が半日かけて行うということも多々ある。

まったくどうなってんだ~と言いつつ、いろんなところに行って、見て、話せるのは結構楽しかったりもする。

なにしろ私は、一様県保健事務所に配属されていながら、自由に地域を動き回れ、どこにも所属せず、ただただよりよいところを目指せる、坂本龍馬のような立場なのだから。


ともあれ、コミュニティの人たちが、活発に動くことも大事だけど、やはり政府関連の人々がしっかり機能することも必要不可欠であることは間違いない。

ということで、積極的に関わった。

ユースに向けたサービスについて県エイズ・STI対策オフィサー(カウンターパート)と話し合い、

ユースによる健康教育について、健康促進オフィサーと話し合い、

健康教育についての相談をしに、教育省に行った。などなど。。。


どれも、なんてことはない内容っぷりだったけど、莫大な時間がかかった。

ずーっと会議室で座りっぱなしで。鳴り止まぬジョークの嵐に疲れた。

しかもその一部のオフィサーは、2012年よりダイエットのために、水を一日2リットルのみ始めたと自慢げに話しながら、ミーティング会場に向かう車の予算がないと、半日椅子に座っていた。

歩け~。

ちなみに、ケニアは収入が大きくなればなるほど、お腹も大きくなるという傾向がある。

歩け~。


そして、その話し合いから、今までの私がやっていたヘルス教育の企画と学校との橋渡しを彼女が担当することになった。

のに。。。

そりゃ、ピンと言って、カンと帰ってくる相手ではない。

あと三回ほどは、背中を押して、気長に、そしてあきらめないことが大事でしょう

今に始まったことでは、まったくないので。

地域も政府もみんなが一丸となって目の前のでかい課題に向かっていかなければ、いくら今援助をうけようと、ひとつも先にはのこらないだろうから。

そうでしょ、坂本龍馬さんよ~



期待していた形にはならずとも、とりあえず、今日もヘルスセッションに行って参りました。

今回も、直前に紹介した私のHIV手作りマテリアルを巧みに活用した素晴らしいセッションでした。

David君は、期待を裏切りませんでした~

何はともあれ、今日も行ってよかった。




疲れたけど、それなりにやることがいっぱいのありがたい一週間でした。

アディオス。