2011年12月20日火曜日

The ICASA まとめ

アフリカエイズ会議 In Ethiopia。

ケニアエイズ対策内での報告も終わり、報告書も書き終え、ひとまず一件落着というところです。


では、まとめてみます。


このエイズ対策という分野。

自分の家が貧乏だと思っていたことから大学時代に興味をもった「貧困問題」。
貧困を学ぶうちに興味を持ったエイズ問題。
エイズを知りたいと思って参加した講義でかっこいいと思ったエイズ啓発のNGO。
そのNGOを通して挑戦してみたいと思った協力隊。

そして、今に至る。

しかし、ケニアに来て、毎日目の前の出来事に向き合うのに必死で、一体自分が今どうして、何をやっているのか意味があることなのか、自分の今の時間に不安を抱くことも少なからずあった。


そんな中、自分はどうせ英語が聞き取れないだろうけど、DASCO(県エイズ・性感染省対策員)のおっちゃんを参加させたいと思って、参加させてもらったICASA。


ぶっちゃけ、7割は何を言っているか分からなかった。
質問したいことも、いいたいこともいくつかあったけど、そこでの語学の壁は大きすぎた。


が、しかし、空気、世界の流れ、自分の意味を全開で感じてきた。



結局、立派な専門家、活動家、多くの団体がいるけれども、いまだ正解道はないということ。

はっきりと実証された理論はあるけど、結局は現場の人の心が伴わなければ正解にはならないということ。

いろいろな話を聞き、いろいろなモノを見てきたけれども、結局はそれぞれの場でそこにあった方法で向き合っていくしかないということ。

世界には、私たちのように、いろんな視点や、いろんな方法で、エイズや人権のためにつかみようのない敵と戦っている人がたくさんいること。



つまり、エイズ対策とは、心。

人の心、行動を変えていく活動である。


だからこそ難しく、現場の一つ一つの出来事の先に正解がある。



だから、つまりつまり、

私たちが答えである。





と、勝手にいいように解釈して帰ってきた。





ともあれ、シアヤの家の近所のことしかほとんど見ていない私が、
世界を見てこれたのは、プラスになったでしょう。 

ブッシュ前米大統領が来てるし、どんなすごいことが起こるのかと思ったけど、私が普段考えているようなことをみんなやっているのか~若干得意げな気分にもなった。





そして、今回の会議参加で、一番大きかったのは私の一様直属の同僚にあたるDASCO:Luke君と参加できたこと。



普段、共に活動することはほとんどないので一体彼が何を考え、どんな活動をしているのか今まで何にも知らなかったし、

お互いを知ることはいい場合もあるが、よくない方向に働く場合もあるので、不安も結構あったし、

いつも、そして今回も冗談を頻繁に交えて、しかもルオ語&早い英語で話してくるので、10回のうち5回は理解不能だけれど、


なんと私と同じく、「Youth」、「Stigma&偏見」というテーマに興味を持ち、今回の会議でもそれらをメインに学んだようで、


今後、ユース向けのactionを起こしていきたいとのこと。



今後の私の活動に大きな見方ができたようだ。

今回のチャンスをうまく生かしていこう。








やはり、貧困も、エイズも、若者のPowerでぐいぐいひっぱていくしかない。

私も、一人の若者として、自分の現場でこれだ~と思うことを全開でやってくしかないっしょ~

と改めて確信したICASAであった。

完

The 今日という日

2011年もあと12日。やばーもうクリスマス来るし。

気候が年中ほとんど変わりなく、季節感ゼロのケニアにおりますと、時間も、季節も、年もたつのを忘れる。こわやこわや。時間にあいまいになるアフリカンな感覚が分かる分かる。


私用・公用共にいろいろなコトが盛りだくさんでなかなかSiayaにいられない12月だけど、Siayaにいられた今日という日。

いつもどおりに過ぎたわけだけど、


家から届いた贈り物に入っていたチョコボールを楽しみに、お昼に家に帰ってきたら・・・・



 何者かに食べられておりました。
まだ一個も食べてないのに~
チクショー。

虫も、動物も、やはりチョコボールはやめられないのでしょう・・・。
自然との共存とは、切ないものである。



と、へこんでいると、

病院の郵便係のねーちゃんから電話が。
日本から手紙が届いたとのこと。

贈り物とは、どこにいても、誰からでも、嬉しいものである。



しかし、
行って渡されたのは、コチラのおてまみ。

はい。
美人ママリエコ様からでした。
ハートマーク書きすぎだし・・・。


係りのおねーちゃん『「Bijin」ってどういう意味なの?』

はい、「Beautiful」って意味です。 

『Your mother is very funy~』ねーちゃん苦笑い。

はい、Kenyaでまでやってくれます。

中身は、日本のニュースの要約が手書きでびっしり書きつめてありました。

はい、母恐るべし。


温かいクリスマスプレゼントありがとう。





そんなコンナで、涙がちょちょぎれたあと、

久しぶりにあったDavid君に、エチオピアエイズ会議でもらった大量の資料と、
Condomize(コンドームを使おうぜ的な言葉)サングラスとコンドームバッジをプレゼント。
 似合いすぎだし。





そのお礼に、細いくせに砂埃にいつもやられている私の目を労わって、サングラスのプレゼント返し。
 完璧に「あぶない刑事」シリーズに出てきそうだけど、

大事に、日本に持ち帰ってじったんへのお土産にでもするかな。






そんなことをやってふざけている間に、

大雨&強風が。

David君たちのオフィスで今年は雨が多いな~なんて話していたら、






バリバリ、どっかーん~





・・・・・。 
・・・・・。







オフィスの屋根が、飛んで行ってしまった~


風君よ。

貧乏人をいじめないでおくれ。






ということで、貴重な一日は風のごとく過ぎていきました。

明日の午前中で、2011年Siaya生活納めとなります。

いろんなことがあったのだろうけど、あんまり覚えていない。

だけど、また早くシアヤに帰ってきたいな。

2012年は何をしようかな。

とりあえずSiayan People 2011 Erokamano(ありがとう)~
お世話になりました~

という気持ちで、明日も元気にいこう~!




2011年12月10日土曜日

The ICASA 後半戦

溢れんばかりの情報量に、日本語に訳したり、頭で噛み砕いたりする時間もないまま、一日中とにかく情報を詰め込む。




毎日1時間半のシンポジウムやセッション、ワークショップなどが15分の休憩時間をはさんで、約20のホールでみっちりプログラムされているため、本当にいろいろな視点から、いろいろな内容がこの会場の中に詰め込まれていた。








ガッツ先輩を始め、ステッカーやポスターがブームのケニア隊としては、視覚的な表現の仕方がとても気になった。



ポスターやパンフレットのいろいろなステキなものがいっぱいあった。



それから、会場で一番の存在感を放っていた「CONDOMIZE」ブース。

 コンドームを使った看板や、



 コンドームドレス。




いろいろなコンドームの紹介。


若干無駄使いだとも感じつつ、プロモーションとしては、インパクトがあり面白かった。









母子感染予防や、治療やケアへの取り組みを始め、女性、子ども、MSM(Men who have sex with men)、SexWorkerに関すること、Stigma(汚名)と偏見、Youthへの取り組みなどのトピックが多かった。




多種多様なテーマに対して、アフリカに関わらず全世界から集まった専門家たちが、自分の研究の成果を発表し、それに対して、いろんな国の地域で戦う人々が質問や、意見をぶつけて、シェアしたり相談しあったり、思いを強めたり、本当に多くの人々が力を合わせて、HIV/AIDSの解決のために必死に動いているようだ。


こんなに、すごい人たちが、必死になって取り組んでいるのに、いまだに解決へ道をさまよう、エイズ。

そんな魔物に対して、この私に何ができるのか・・・・。

と同時に、HIV/AIDSという社会とも大きく関わる問題に対して世界的に影響力を与えるであろう今回の会議。疑問に思える内容もあり、パワフルな力も感じ、複雑な気持ちを感じた。


続く・・・。

The ICASA 2011 in Ethiopia 1、2日目。

始めの日、すれ違う多くの美男美女に目を奪われつつ、いざ会場へ。


そして、出迎えてくれたのもやはりベビーフェイスで恐ろしく親切なイケメン。



二年に一度、国を変えて開催されるこの会議。


すごい人とかなりの予算がつぎ込まれていることが人目で分かる規模のでかさ。例えるなら、「HIV/AIDSの万博」のような感じ。






イマイチどんなものか分からず、プログラムの見方さえ分からなかったので、とりあえずエキシビジョン。いろ~~~んな団体がブースを出し、パンフレットやらなにやらを大量に配っているので、そりゃもちろん遠慮なくもらう。欲の数だけ増えていく資料の数に荷物はどんどん重くなる。




















その後、ヘビーな荷物を持ってエチオピアJICA事務所へ、


そこで、東京のJICAヘッド事務所とテレビ電話による自己紹介と簡単な活動紹介を行った。


そして、その後Openingセレモニー。




はい、ちょっと遅れて会場に行った私たちの目に飛び込んできたのは、なんと!


『ジョージ!』








はい、そうです『ジョージ・ブッシュ(アメリカ前大統領)』。


何を言っているのか、まったく聞き取れませんでしたが、ま~どうやらすごい会議なのだと気がついたわけであります。


ちなみに、エチオピアの首相もいらしておりました。


それで、一日目終了。




二日目。




朝いちから、夜7時半まで、昼ごはんを食べる暇もナク、恐ろしいほろの情報を右の耳から、左の耳へ流し込みました。


聞きたいことはたくさんあるのに、日本語でも難しい内容を英語やフランス語で聞き取れるわけもない。しかし、そんなことは言ってられないから、とにかく分からなくても必死にいろんなところに参加し聞いてみる。


とにかく色んなことをあちこちでやっていて、自分でプログラムを見て選び、セッションに参加する。


興味があることだらけなので、例えていうならディズニーランドで時間を惜しんでアトラクションを回る感覚でしょうか。


しかし、しかし、疲れました。




この二日間で、特に印象に残ったのは、「アフリカ女性の声」。


もう何年もHIVと生きている、アフリカ各国の女性が、自分の経験を話した。


ほとんどの人がフランス語圏から来ていたため、フランス語→自主的に引き受けてくれた人による英語通訳→そして私の頭で日本語へということで分からないところもかなりあったけど、何かただならぬ熱いものを感じた。


HIVで夫を亡くし、多くの子どもを抱え、自分の健康管理もしなければならず、回りからの偏見や汚名を着せられ、それでも生きるためにお金を稼がなければならない。



 
そんな状況で生き、自分と同じような状況の人のために声を上げ、立ち上がり、今私の前に立っているのであろう彼女たち。

生命力とパワーに満ち溢れていた。





『Living is helping others』

『We should keep smile.Because woman is a mother. Mother give a man. どんなに暴力を振るうような人、偏見に溢れた人であっても、母から生まれた一人の子である。』


高すぎる語学の壁に、私がココいてもいいのだろうかと思いつつ、彼女たちに会えたことはよかったと思った。


続く・・・・・。

2011年12月4日日曜日

The ICASA!

テナィステリンニ~

はい、実はEtiopiaに上陸しています。

広域研修制度を利用させてもらって明日から5日間、
アフリカAIDS/STI会議(International Conference on AIDS and STIs in Africa)に参加させてもらいます。


今日は、朝から飛行機移動、6時間ナイロビ空港で待ち、先ほど無事到着。


Addisabebaについた瞬間に会議参加のためのすごい人、なんとな~く来てしまいましたが、結構大事なのだと肌で感じ、気を引き締めて明日から望もう!と思います。





ちなみに、ナイロビでの待ち時間、たまたま、横に座った日本語ぺらぺらの女の子。

10ヶ月日本のしかも秋田大学に留学し、明日日本の試験なのだとか。
わがふるさと田沢湖にも行って、きりたんぽ大すきなんだとか。

すごい偶然。

そして、「日本語は私の生きがい」と日本語ではっきり言っていた。
なんか嬉しかった。

 彼女の名言、「日本の男性は草食系だからあまり好きじゃない。ルオ族の男は、食欲がすごい。みんなに迷惑をかけている!」

ごもっとも。

ケニアで、日本語の先生になるのが夢なんだって~





こんな感じで、カウンターパートと、張り切って出発。
なかなか個性豊かでまとまり「0」だけど、何とか皆無事に、よい機会にしたい。





ちなみに、なんかすみません。

ホテルビップすぎ。
今回の会議のため、なかなか値段は倍に跳ね上がり、なかなか予約が取れない事態だったようで、私たちJICA関係者がゲットしたのは、このような素晴らしすぎるホテルだったようです。

なんかすみません。

全力で学んで帰ろうかな。
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