2011年11月29日火曜日

だいぶ、ブログをサボってしまいましたが、いろいろなことが目まぐるしく通り過ぎ、そしてこれからさらに目まぐるしく色んなことがある予定です。

任期終了まで、7ヶ月を切り、時間x活動の逆算をすると、立ち止まってはいられません。

今やらなければ、今できなければ一生できないことが目の前にいっぱいあります。

一つでも多く、自分の目で見て、一歩でも行動していかねば!

こんな感覚は、いつも余裕ばかりぶっこいている私にとってはよい兆候でしょうかね。


だけど、同時に、何もかもはできないことをケニアに来て知りました。

人のために何かをする、人の役に立つなんてゆう立派なことは、そう簡単にできません。

尊敬すべきひいばあちゃんが言っていましたが、
「人間あきらめが肝心!」。

やれることと、今はやれないことをしっかり割り切って、今を全力でやってやります。


ブログも書きたいことが日々いっぱいありますが、あとで、じっくり書こうかな。


でもとりあえず、元気にやっていますので、ご心配なく。

今年もまた黄金の季節がやってきていますね~

怪我なく、事故ナク、よいシーズンに!








2011年11月13日日曜日

The イイベント。

ケニアに来て、もうかなりの数のイベントに参加している。

もちろんHIV/AIDS関係や手洗い、ポリオの予防接種など健康に関するイベントだけど、参加するのは好きじゃない。

参加しても、大体どれも同じ流れ(偉い人たちが来るまで長い時間待たされ、お祈りから始まり、踊りや演劇のパフォーマンスがあって、その後偉い人のナガ~イ話があって、マテリアルなどが配られ、ソーダを飲んで終わる)。

しかも、ある程度知識を持っている人の参加が多く、いったい誰のためにやっているのか、意味があったのか分からないものが多い。

+私が参加したところで、外国人として多少ビップなイベントの雰囲気作りをするか、ダンスを一緒に踊って観客を楽しませるか、写真を取り捲るかしかない。
費やす時間のわりに達成感が少ない。

だから、大体のイベントの誘いは断るのだけど、外国人でカメラを持っているというだけで、連れて行かれることも多い。



先週も、3つのイベントに参加した。
学校でのHand washingと、ローカル地域でのEMTCT(Elmination of Mather To Child Transmission):母子感染撲滅のイベント。


どのイベントも、参加者ものすごく少なかった。

場所も人通りが少ない場所だったり、日時も平日の昼前だったり、偉い人たちが、専門的な言葉を並べて長々と話したり、パフォーマンスする人たちが、観客にお尻をむけ主催者側を向いていたり・・・。

これがケニアの文化だといわれてしまえばそれまでだけれど。

せっかく多くの団体がお金をつぎ込んで、プロジャクトを組んで、頻繁にイベントを開催するのだから、もう少し活かせればな~といつも思う。


もちろん素晴らしいところもたくさんあるんだよ。

 ダンスや演劇や詩の朗読などパフォーマンスはケニア人の得意技。
このおばちゃんも熱く堂々とビップ席に向かってHIVに関する詩を披露した。
ちなみに、これ前座。ビップ席にほとんど人はいなかったのに。



この怪しいおばちゃん率いるコミュニティヘルスワーカーたちも
なかなか来賓たちが到着しないので、影で10分ほど話し合い、即興で捨て身の演劇を披露。

たぶん、私にはマネできない。 



こんな離れ業もできるし、知識を持ち、それを表現できるすごさがあるのだからそれらをもっともっとうまく活かしていければ、どれだけの知識や情報が、より多くの人に伝えられることか。


主催者側みんなで、地域の人に向かって、絶対に陽性で生まれてくる赤ちゃんをなくしていこう!と大声で叫ぶだけだっていい。お尻を向けて難しいこというよりわ。

予算がないなら、車が来るのが遅いなら、近場の地域をみんなで歩いて、話して回ったっていい。


力のある彼らならできることはいっぱいあるのに、なぜかいつも同じようなイベント。


県保健事務所にイベント革新員を作りべきだ!

JICAボランティアもイベント隊員という人が入ったらおもろいのにな~。

いったい何がいいイベントといえるんだろうか~

The 師匠を訪ねて3千里。

本日土曜日は、久しぶりにBenard師匠のところに行って来た。

ちなみに彼の住む地域は自転車で、40分ほどのところにある。

自転車盗難中で、最近交通費が非常に加算でいるため、
今日は走って行ってみる事にしてみた。

アップダウンが激しいので、途中多々歩いたが、いやほとんど歩いて少し走ったといったほうが正確かもしれないが、

しんどかった~。
自分の重さには驚かされる・・・・。


さて、Benard師匠の畑。

今回は、前に見せてもらった植物がどれだけ育ったか見たかったのと、彼がホームページを作りたいらしく、それに載せる写真の撮影を頼まれたため。


こんな感じで。

 ちにみにこの写真、ポーズや角度、撮る場所すべて彼の指示通りの、渾身の一枚。




そして、畑はやはり素晴らしかった。

小さな敷地だけど、一本の苗からできる収穫物の量や早さが半端ナクすごい。


バナナも今の段階で20本の木に実がなっていて、1・2月にはそれらすべてが収穫できるらしい。
ちなみに、↑のバナナだとこの1塊で1500シルほどで売れる。他のも大体1000~1500シルで売れるらしいので、単純計算で20,000シル(約1,8000円)になる!
これケニアじゃ一人が学校に行けてしまうくらいの金額ですから。

彼は、ほとんど0円で毎日生活できているので、この売り上げはすべて銀行に預けるそうです。
やはり恐るべし、この男。

ケニア人は口達者ででっかいこともぺらぺらしゃべるけど、中身が伴わないことはよくある。
しかし、この男はでっかいことをぺらぺらいいながら、本当にそれをやってのけている。
畑は嘘をつかないからね。


他にも、とうもろこしは一本から2~3個の実がなっていた。
私が見る限り大体どこの家も一本につき一個しかなっていないのに。

豆も、周りは今ちょうど収穫の時期を迎えたところですが、彼の畑はとっくに収穫し終わり、きれいさっぱりしていた。





前のシアヤの隊員からもらったという『オクラ』
去年に引き続き育てていた。

この通り。



パイナップルも順調。


そして、彼のすごいところは、すべて畑での活動を記録していて、どの植物がいつどれくらい収穫でき、いくらくらいのお金になるのかをすべて計算していること。

ケニア人なのに、この細かさは逆に恐ろしい。


今日、ねずみに食べられたみかんの木を発見して、
「コレでかなりのお金を損したことになるけど、また植えなおして、しっかりケアして持ち返すから、3年後には、損失を取り返せるに違いない。」

と鋭い目で発言したときには、若干鳥肌がたった。

その細かさ、私や、他のケニア人にも分けてくれ。

明日はできればゆっくり過ごしたい。

The Youth Group と Promotion Officer。

活動をよく一緒にするDavid君率いるユースグループ。

このグループは、もうだいぶ前から演劇を通して、ユースが自信を持ち、そしてコミュニティの活性化をすることを目的に、活動してきた、シアヤではそれなりに知名度のあるグループである。


彼らの活動に学びつつ、支援に頼りすぎない、そして、シアヤにさらに影響を与えていくようなグループになってくれればな~と思う。


それで、まず思いついたことが、一様私の配属先である県保健事務所とコラボさせること。

そして、ちょうどいいポジションにいたのが、
District Health Promotion Officer:県健康普及啓発員(最近できた役職なのかな?)



彼女の名前はエバリン。

彼女の仕事は、学校やコミュニティでのヘルス教育、イベントの企画、マテリアルの配布など、とにかく地域の健康啓発のための情報を広げること。

私のしたい活動とかぶる部分が多いので、赴任当初から、関わることが多かった。

学校での定期的なヘルス教育をしたい!というのを彼女に積極的に持ちかけ、それをキッカケに、David君をはじめ、このユースグループをどんどん売り込んでみた。



面白く、素晴らしいヘルス教育ができる彼ら。


テントの組み立てから、片付け、時には車さえも押してくれる彼ら。

ちなみにこの車、JICAのご提供でございました。
エンジントラブ・・・。

時には、長い長いお偉いさんの話の後に、積極的に拍手係をやってみたりする彼ら。




観客が待たされている時は、踊ったり、詩の朗読で間を持たせたり、



何よりも、どんなイベントにも適用でき、
いつも大拍手で終わる、演劇がある。
 


そんな彼らの存在は、エバリンにとって、もってこいだったに違いない。
最近異様に彼女からの呼び出しが多い。
特にDavid君は今や彼女の右腕のような存在に。
David君の電話が故障中なので、連絡をとりたいときは私に連絡が来るため、私は、アシスタント的な存在に。なんでやねん。
それに、頼るだけではなく、マテリアルや情報を積極的に回してくれたり、時には相談に乗ってくれたりもしてくれる。

ユニセフやレッドクロスなどでっかい団体によってサポートされるイベントが多いので、そのイベントで彼らが出演し、彼ららしい姿を見せることは、今後の活動のプラスにもなるだろう。


あまり現場を知らない彼女が、彼らと協力し、
地域に真に生かされる形ができることはいいことだと思う。

踊る大捜査線の室井さんと青島のように・・・。
現場に血が流れないように・・・。


どんどんいろんな活動の場が増え、頼りにされ始めた
David君。

それでも、一緒に畑を耕してくれる
David君。

若干23歳の若造。

いろ~んなことを経験し、
シアヤを引っ張っていってもらいたい。



日々彼から学ばされることが多い。


 






 

2011年11月7日月曜日

The Siaya's HOPE。

病院でほとんど活動しなくなり、人々の生活の場が活動先になっている最近。

ソーダやランチをたらふくいただきミーティングやイベントに出席することが仕事の、県保健事務所員や、
がっちり援助の入ったCCC(HIVの包括的ケアセンター)のかなり恵まれた環境で働く、ピアエデゥケーターたちとの関わりが少ない変わりに、


働きもののおばちゃんやガキンチョたちとの関わりがすごく増えた。









そりゃま~しつこいし、なんかくれだの、写真を取れだのうるさいけれども、

「How are you?」 「I'm fine!」の繰り返しだけれども、

毎日毎日、懲りずに待っていてくれる。

いつも楽しそうに笑ってくれる。












ありがたい。





 ちなみにこの子たちはゴミを拾って、お店屋さんごっこをしている。






 このバケツ持った女の子は毎日学校から帰ってきたら、
水運びで川までの1キロくらいの道を2往復してる。歌ったり、何かを演じたりしながら。






たまに店番しているいつも無表情の看板娘。
「サービス業には向いていないですね!」と言ってやりたい。 








シアヤの駿台予備校。
大きい子が小さい子に勉強を教えている姿もたまに見る。
私もスワヒリ語コースに混ぜてもらいたい。









泥んこ3人組。




保健事務所では、
手洗いキャンペーンをしょっちゅうやってるのに、

奴らは、畑からとったサツマイモをそのまま泥つきで食べたり、マンゴーやグァバをきっっったねー手で食べたり、まったくキャンペーン浸透してませんけど~って感じですが、

それは、私の拙いスワヒリ語で教えるとして、





たくましいね。

彼らの生き方に学ぶべし!

シアヤの希望たちよまっすぐ伸びろ!

安易にエイズなんかにかかるなよ!




ということで、明日からまた一週間やれることをやりますか~

サツマイモうますぎて、やめられない。やばい。太る・・・・。

The 空拳ンドー。

久しぶりに行ってまいりました。

空手教室。



赴任当初は、空手教室だと言っていたクラブでしたが、それから拳法のコーチがやって来たので拳法教室になり、そのコーチが問題を起こしたらしく去り、そして、今はテコンドー教室になったそうです。
しかし、やっているトレーニングもメンバーもほとんど変わっていませんでした~

今回のテコンドーのコーチは小学校の数学の先生らしく、いままでのコーチの中では一番インチキくさくないかな~

やはり、運営者・コーチはある程度安定した職についていないと、難しいのかもね。

















今回行ったのは、空手マスター小学校隊員の山本隊員から授かった、山本キックバックを以前に贈呈したので、使っている姿を撮影するため。



 みんないつも以上の気合で、生き生きとキックバックを蹴っていました。


Tumeshukulu sana!(とても感謝感激だ!)

と繰り返し言っていました。





山本隊員
『ありがとうございました!』







洋服も、ココまで着てもらえれば本望でしょうね。







誰かとケンかをするためではなく、己の精神、弱き心を打ち破るために鍛え抜いてもらいたい・・・。

2011年11月5日土曜日

The 葉フェチ。

よく何とかフェチといったりしますが、皆さんは何フェチですか?

広辞苑によると、フェチとは「特定のものに異常な愛着を示すこと」とあります。

最近、自分のとった写真を見ていて気がついた。

私、『葉っぱ』フェチ。

太陽の光りを受けようと必死に上を向き、よく見ると、いろーんな形があり、葉脈の通りもそれぞれ。

匂いや、手触り、味もさまざま。

これがたまらない。
















 
こんなに美しく力強いハートがありますか~


皆さんご存知、オジギソウ。
触るとおじぎをしてくれるけど、その謙虚な姿勢によらず、奴はトゲトゲ、そのトゲトゲで何度傷つけられたことか。


自然の芸術。




前にも、ローカル野菜を紹介したことがありますが、

前のは、ケニアではいまだに市場で売られ、おいしくて身体によいと人気のローカル野菜たち。
今日は、マイナーで忘れ去られようとしている奴らも紹介したいと思います。



 

このすっきり美人さんは、オレンジの葉っぱ。葉っぱもほのかにオレンジのいい~匂い~。




 
このバランス取れた立派な葉っぱは、キャッサバの葉っぱ。



 
このお方は、実はモロヘイヤそっくりのお味。
モロヘイヤよりも、ポリフェノールが多いのだとか。





このやわらかい物腰は、アボカド君の葉でございます。
アボカドの実も外が赤茶色で、中がミドリというグラデーションだけど、
葉っぱもこのグラデーションなのです。








こちらのきりりとしたお姿は、マンゴーちゃん。


ちなみに、
マンゴーちゃんはお茶目なんです。




これぞ、頭かくして、尻隠さず。
種の中身は地に根付き、種の殻をかぶって葉っぱを伸ばしてみたり。




 
このお方は、かの有名なグァバ葉君です。(ルオ語:Mapera)
日本では、糖尿病予防やダイエットに効果があると知られる、グァバ葉ポリフェノール。

しかし、ココでは、葉っぱは食べられていない。
しかも、その辺に自然と生えている。





こちらは、ルオ語でAchakachak(Milk thistle/大アザミ)と呼ばれるお方。
Achakとはミルクのこと。葉をもぐとミルキーな液体があふれ出てくる。

ビタミン、ミネラル、肝臓によいシリマリンなどに富み、
日本では肝臓を守る天然ハーブとして知られる。
肝機能強化、二日酔い緩和、抗酸化作用、がん予防、美白効果という効能があるらしい。

2度ほど食べてみたけど、激しい利尿作用もあるようで、夜中2時間おきにトイレに起きるはめになった。
お肌に塗るくらいがいいようだ。









今世界で注目されているMitandamboo(Carissa spinarum/オオバナカリッサ)君。
タンザニアにこいつを使ってエイズを治したおっちゃんがいるのだとか。
依存症などにも、いいという研究結果も出ているらしい。

どちらも、新聞記事で見たのだけど、その正体はいかに。
Siayaでは、みんな家のフェンスに使い、かなり下っ端扱いなのだけれど。









こちらも世界を変えるという説さえ出されている、Buwere(Arobaini/Agaderachta Indica/インドセンダン/ニーム)君。
血液を浄化し毒素を排除する効果があり、多くの病気に効くといわれている。しかし、激にが。

こいつのすごいところは、それだけではないらしい。

種子から取れた油で、石鹸や歯磨き粉としてもよい効果を発揮するらしい。

Buwere君またの名を「虫除けの木」。
動物や虫が嫌う成分を体内に作り出すという特徴があるらしく、
化学物質抜きの、天然の防虫・抗菌POWERに注目が集まっているらしい。
要チェックやで~









こちらは、Obuwanda(Malbar Spinach/つるぬらさき/じゅびん)。
日本、特に沖縄ではビタミンABC、カロチン、鉄分、カルシウムに富む健康野菜として注目されているらしい。

しかし、Siayaではもうほとんど食べなくなっているようで、情報を持っている人も少なく、なかなか見つけられない、レアな存在となっている。









 

Obudo nyaduolo(Water spinach/空芯菜/カンコン/センサイ/あさがおな)

栄養価が高く、ほうれん草と比べるとカルシウム4倍・ビタミンA5倍・ビタミンB2倍・ビタミンC2倍・カリウム・βカロチン・食物繊維・鉄分・ポリフェノール類が豊富。

しかし、こちらも、Siayaではかなりマイナーになりつつあり、おばーちゃんたちしか知らないらしい。
まだ、めぐり合えていない。






Dindi(Stinging nestl/イラクサ)。

体の毒素を排除する効果あり。
花粉症、貧血、関節炎、痛風にも効果があるらしい。
こいつもレア葉。

日本ではよく見たような気がするけど、Siayaでは、ほとんどお目にかかることができない。







 

 




最近の私の注目度ナンバーワン。
雑草の中でも軍を抜くほど、どこにでも生えてる、すごい生命力。
Siayanもほぼ最近は雑草扱い。

しか~し、
細胞活性・抗酸化・体内浄化の強い効果のある
Onyiego(Black jack/センダングサ/オニバリ/イシクサキツネバリ/ヒッツキ/学名:Bidens bitemataビデンスピローサ)

味は、ちょっと癖があるので、粉にして何かに混ぜて食すのがよいかな。

でも、買い物し忘れたときや、お手持ちのお金がないときは、どこでも取れるこいつに限る。
身体にもいいし。






そして、最後はやっぱいかわいいかわいい、

モリンガ君です。
いろんな野菜を見てみたけど、
やはりモリンガ君は成長が早く、
見た目もかわいく、
栄養満天。




葉っぱに夢中になるのも楽しくていいけど、

蛇には気をつけよう。


よい週末を~