2011年10月19日水曜日

The 『You are dirty!』


『You are dirty.(あなたは汚い)』
『Are you a boy?(あなたは男の子)』


っておい!

SIAYAのファッションリーダー?かわいいで有名?
だったはずが、

純粋な子供たちによって私に大打撃を与えたこの言葉。


ま~そういわれるのも完璧に無理もない。

趣味といったほうがいいのか、SIAYAの未来のためといっていいのか、最近は朝夕農作業に励んでいる。

目的は、Donge la Siaya(SIAYA球)を作り広めるため。

Siayaで取れる抜群に栄養価の高いローカル野菜など、とにかく地のモノを使って、

材料費が安く、身体にめちゃくちゃよく、手軽に食べられ、長くもつ
Donge la Siaya!

 
みんなの健康志向を刺激し、ローカル野菜の人気と知名度さらにアップ、みんなが大好き
Donge la Siaya!


 特別なものではなく、ココにあるものをバランスよく食べ免疫アップ、間接的なエイズ対策
Donge la Siaya!


Siayaってすごいじゃん、Kenyaってすごいじゃん
Donge la Siaya!


SIAYAの未来へ届け
Donge la Siaya!



ということがねらいなわけです。


 
自分たちで作った新鮮な野菜で地産地消のユースの収入向上活動にでもなれば、なおよし。



ということで、大量のローカル野菜を育てることから初めております。

Siayaはすごいんです。

いちよう雨季と乾季があるようですが、ほとんど年中気候は変わらず、雨もそんなに困ることなく降る。だから、植物は年に2~3回収穫期を迎えます。

ローカル野菜なんて、その辺にいくらでも生えてて年中取れます。


ということで始めた農作業ですが、

どうせやるなら豊かな土で、いいものを育てたい。
でもお金はかけたくないので、

Newトイレ設置。


おしっこ肥料使用決定。

毎日おしっこを持って畑に出勤し、20倍に薄めて畑にまきます。

完璧にケニア人引いてます。



毎日確実に汚れるので、選択の意味は忘れました。
毎日畑仕事の際は同じ服を着てます。
たしにかに汚い。


私たちの畑を支える商売道具、おしっこと鍬。




 
いつも邪魔しに?いや手伝いにやってくる怪獣たち。




そして、一汗かいたあとはコレに限る。
最近近所で売り始めた、凍ったアボカドヨーグルト。
うますぎるやないか~








畑にいて、みなと畑を耕していて思うこと


ご飯では、体力が持たぬ。やっぱりウガリじゃないと。

機械や、水道から水が出ることがどれだけすごいことか。

雨とはなんともありがたし。

土地を耕し、種を植え、毎日水をやり、ケアをする、
収穫に至るまで、どれだけの苦労があるのか、そしてそれをとって食べたときの小さな喜び。


それから、

子供らはよーく働いている。

児童労働という言葉に当てはまるのか、お手伝いに当てはまるのか、その境目は分からない。

畑の耕し方もよく知ってる。


畑に水をといっても、川までの長い道のりを水汲みのためになん往復もする。

力がなければ、頭さえも使わなければ、家族内での自分の役割を果たし、協力していかなければ、
生きてはいけない。


 


貧しいとか、不幸とはまったく感じないが、たくましい。
本当にみんなたくましい。






病院で働く人=エリート、お金持ち
畑で一日働く人=汚い、貧乏人

みたいなイメージが、SIAYAの若者も持っているようだけど、

どちらも人の命を支える仕事。

いろいろなポジションから、この地を見られる、コレもまた私のポジションのよきところ。

だけど、ケニア人とは体のつくりが違うみたいなので、無理せずやっていきましょうかね~


2011年10月13日木曜日

The 満足感。

わたくしいちようエイズ対策という職種で着ております。






ご存知ない方のために説明しますと、この職種、要請内容は、実に幅広く、病院のサポート、サービス改善、地域の女性グループや、青年グループの活動の活性化、データ管理強化、JICA専門家のプロジェクトサポートなどなど、


はっきり言ってしまえば、やれることをとにかくやってくれ!というもの。


そして、赴任当初、私の赴任の責任者となる県エイズ・性感染症対策委員(DASCO)とPSC(HIV陽性者サポートセンター)のBOSSが私に聴いた。




「What is your object?」



そのとき、Object(目的・目当て・目標)の単語の意味すら分からなかった私は、それを答えることができず、とりあえずこのように答えた、


「始めはいろんなところを見て、自分ができることを見つけて全力でやってみる!」と。

そして、今に至る。

ま~いろいろやってみてきた。

ま~よくやったんでないかえ~といえばそうだし、まったくアカンといえばそうとも思える。

自己満足することもできるし、自分を責め続けたらいくらでも責められる。



SIAYAの30年後に何か変化はあるのかい?


HIV/AIDS、そいつらに対する正解は誰も知らない。


そして、私には決まった仕事も、毎日やらなければいけないノルマもない。


すべて自分次第。




「HIVはこんな病気だ。だから予防しよう。ステイタスを知ろう。陽性とわかったら病院に行ってしっかりケアを受けよう。」と声を大にして言うこともできる。

HIVのために膨大な人と援助金を投じているでっかい団体と協力することもできる。

毎日、病院に行って、手伝いながらサービス向上を目標にすることもできる。



 
でもそれでいいのだろうか。

何をやっても結局これでいいのか?と考えてしまう。


いまや大好きになったSIAYAの人のために何かしらしたい。

と考えれば考えるほど、迷路に迷う。



HIV/AIDSの周りに固まるでっかい援助という塊。

知識を持っても、行動に移すことの難しさ。

そして、特別扱いされることでおこる更なる偽善と偏見。

だからといって、完璧にHIV/AIDSと離れた活動をして良いのかという罪悪感。


さまよえる25歳のBeautiful。


でも結局信じることをやるっきゃないわけでしょ。

HIV/AIDSが問題なのではなく、
己の未来を、相手の気持ちや未来を考えることが大切なのだ。

でっかいことばかり言って、援助ばっか期待して、外ばっかり見るんじゃなく、
今いる環境に感謝し、でっかい希望を胸に、今を戦うことが大切なのだ。

それは、周りにいるケニア人にも、私自身にも強く言うべきこと。




何をしてても、していなくても、
このHIV陽性者の多い地にいて、多くの人たちを見てきて、単純に見て大変な暮らしをしてる人たちの隣で生活していて、考えないわけがない。



結局のところ、何がゴールか、何が正解かわけが分からんけれども、


SIAYAでのあと8ヶ月。

私にとって第二のふるさとSIAYAの住民として、自分らの生活のためと思ってやってみるしかないわけでしょ。







ということで、自分の中で勝手にゴールを作った。

はっきりしないもののために進むってのは辛いからね。



題して!

『黙ってるよりはましじゃ!ポスター&ステッカーわるあがきプロジェクト』
ゴール:己の人生に革命を起こせという内容のポスター・ステッカー・看板(HIV関連のものも含む)を思いつくところすべてに張る。


『ローカル農業は世界を救う!あるもの有効活用プロジェクト』
ゴール:ローカル野菜辞典を作る、健康球の普及、地のものを食って健康促進。


サイドワーク:ユースグループ&県保健事務所をコラボさせてのヘルス教育 in School。
サイドワーク2:ユースグループのささやか地産地消の収入向上活動。
詳細は長くなるので書きませんが、


エイズ対策隊員的にどうなのか、意味があるのかないのか賛否両論でしょうが、私はこれらを己のゴールと思いやったりましょうかね~


2011年10月8日土曜日

The うんこもおしっこも宝物

日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力。
(詳しくはこちらをhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/kaigai/human_ah/index.html)

のプロジェクトで水・衛生状況の向上と土の改善のために、SIAYA県内12の小学校に作られた、エコサントイレット。


つまり人間のうんことおしっこを、肥料として活用するためのトイレ。

とても興味があったので、見学してみた。




12校全部で、約83,300USDものお金が使われたらしい。





さすがに立派なたたずまい。
大事に使うために、鍵で管理されていた。

5年生~8年生の各クラスに一エコサントイレが割り当てられ、それぞれのクラスで鍵も管理しているのだとか。



空けてびっくり、今年の2月に完成してから、約8ヶ月経過しているのに、

まだ一度も使っていないらしい。
 このように、おしっこと、うんこが、別れて下に落ちるような作りになっている。





その落ちた先は・・・・、

鍵の束を一から試すこと15分、ようやくフタがあく。



 中は、至って単純。

しっかり、おしっことうんこが分かれていた。


ちなみに、エコサントイレを使うか、普通のトイレを使うかは生徒が選べる。

肥料になる、地球に優しいと分かっていても、鍵が必要で、ちょっと気を使って用をたさなければいけないエコサントイレと、

ささっと済ませれるノーマルトイレ、

子どもたちの足を向かわせるのは、今のところ


 勝者:ノーマルトイレ。

ここで言わせていただくと、大量の水で毎回流さないと詰まってしまって、使い物にならない水洗トイレと比べても、

確実に勝者:ノーマルトイレ。








そして、エコサントイレの下のうんこバケツがいっぱいになったら、乾燥場所に持っていき、灰をまぜて約6ヶ月置いておく。

おしっこは、水で10倍に薄めて、そのまま作物へ。


ウンコでも、灰を混ぜて乾燥させると、においはもはやなくなる。


ちなみに今回行ってみた学校では、今のところ5ウンコ袋。

まだ6ヶ月寝かせていないので、肥料としては一度も使ったことがないらしい。








大抵の学校では、畑を持っていてそれを売って学校運営費に回したり、給食に使ったりする。

エコサントイレットは衛生的にも、経済的にも、間違いなくよいシステムだけど、

あとは、面倒くささが問題かな。

援助で作ったものを大事に使ってくれるのはいいけど、せめて日中は鍵を開けっ放しにしたら、もっと使用量がふえるんじゃないかと思った。



私もおしっこ肥料やってみようかな~

これから、
毎日畑に自分おしっこ持って行ったらみんな引くだろうか~

The ルオ油

Mor nyaluo。

ルオ族の伝統的な油。

前から、話は聞いていたけど見たことがなかったので、見に行ってみた。




この入れ物の中に、牛の乳を入れる。
そして、半日ほど寝かせる。




その後、2パターンのフリを繰り返す。






そして、中身を出してみると~

 液体と、塊が分かれて出てくる。


この塊を、火にかけると、出来上がり。





ちなみに、この出てきた液体は飲める。らしい?
 3日くらい賞味期限が切れた、濃厚ヨーグルトの味だった。





こちらが完成品。



ま、牛の乳からだから、バターに近いのかな。

ちなみに、1000シル。

ちょっと高すぎだけど、身体にいいプラス、
スーパーマーケットで類似品を買うと、その倍するらしい。

だまされたと思って使ってみるか!

まだまだ奥が深いね~シアヤ~

2011年10月4日火曜日

THE ありがとう!マータイ師匠

わが心の師匠、Wangari Maathaiさん。
(2004年にノーベル平和賞受賞。女性環境保全活動家として活躍。砂漠化防止と女性の地位向上のためのグリーンベルト運動や、日本の「MOTTAINAI」という言葉に
注目したことでもしられる)

先日なくなってしまいましたね。

世界のリーダーとして、昔から尊敬していたマータイさん。

思えば、ケニアを選んだのも、70%くらいはマータイさんの影響だったかも。

そんな憧れの彼女に会う。

ということも、頑張ればできたこと。
それは叶わなかった、間に合わなかった。

しかし、
彼女がどんな国で育ち、何を感じ、立ち上がったのか?

意識したわけではないが、
すごい能力を持っているのにうまく活用しきれていないケニア人や、すごいのにきずかれていない植物とかに、もったいね~と日々感じるわたくし。

なぜかローカル野菜を調べ、木を植えるはめになっているわたくし。


 
そう!彼女の心を感じることができているのでわ!

なんつって~


でも、彼女は言っていた。


『木は、その根っこを大地にはりながら、
空に向かって伸びていきます。
大志を持つためには、
地に足をつけていなければならないし、
どんなに高く伸びても、
私たちは、その根っこから滋養をもらっているのです。
これはどんなに成功しても、
自分のルーツ(根っこ)を
決して忘れてはならないという教訓です』と。
 
 
 
彼女は言っていた。



『私は常に行動することに希望を見出します。
私行き詰まったときは、穴を掘り、木を植えてきました。
なぜなら、その行動が常に私に希望を与えてくれるからです』と。



彼女は言っていた。



『大きなことをする必要はまったくない』と。



彼女は言っていた。



『何かを変えようと思ったらまず自分自身を変えることです。
生きることは素晴らしい体験ですから
エンジョイしていくべきです』と。






『The Hummingbird(ハチドリ)』


『「ある日、森の中の動物が、突然、大きい山火事を発見しました。
彼らは、彼らに何ができるかを話し合うために集まりましたが、何もできないことがわかりました。

しかし、小さいハチドリは、火事と戦おうと決心しました。

ハチドリは、その小さなくちばしにいくらかの水をためて、川から火事のところまで飛んで行ったり飛んで戻って来たりして、火を消し止めようとしました。
他の動物は、笑って時間を浪費しているよとハチドリに言いました。

でも、小さいハチドリはあきらめませんでした。

ハチドリは他の動物に『とにかく、私は自分ができる事をします』と言いました。」

このお話は私たちにどんな教訓を教えていると思いますか?

「私は、これを素晴らしい話だと思いました、というのは私たちの多くは直面している環境汚染、貧困やエコシステムの破壊といった問題に押しつぶされてしまっているからです。でも、私たちは、そのハチドリの態度に励まされ、地球を修復し平和の種を植えるために、自分ができることをすべきです。

私は、たった1人の人間でも影響を与えることができると信じています。」』


と、彼女は言っていました。




木を植えるということ。

言葉でいうのは簡単だけど、

穴を掘り、しっかりとした土壌を作り、そこに小さな種を蒔き、水をやる。
牛に食われるかもしれん、人に踏まれるかもしれん、気候が合わないかもしれん、

そこにある一本の木がでっかくなったことがどんなにすごいことか。

そこにある一本の木をじーちゃんやばーちゃんはどんな思いで植えたのか。

あの木たちは何を見てきたのか。


その木一本一本が、私たちを支え、地球を支えている。

やはり、木を植えることは偉業であ~る!




 



野に咲く花に目を向けるとき、
目に見えない大地で支えている根っこへの敬意を忘れまい。


目に見える一つ一つのモノや出来事の裏には、多くの人の努力と心があることを忘れまい。






マータイさんよ!

任せておけ!

私が意志とど根性を受け継ぎます。

大地を耕し、希望の種を植え続けます。


Asante Sana。
お疲れさまでした。

Wangari Maathai さんのご冥福を心よりお祈りします。

2011年10月3日月曜日

The Sarah OBAMA

先日行ってまいりました。

アメリカ、オバマ大統領のルーツ・・・・?
ふるさと・・・・?


と言えるのか分からないけど、比較的有名な、オバマ大統領のお父さんのお母さんの家。(つまりおばあちゃん家)

今は、オバマさんの実のおばあちゃん?のサラ・オバマさんはいないらしい。

誰に聞いても、はっきりとした真相は教えてくれないけど、とりあえずシアヤはオバマ大統領とつながりの深い土地。皆、親戚ということらしい。



自転車をこぐ事1時間半。





到着するも、警備のおっちゃんに賄賂をせびられ、



ようやく中に入る。



近くに、完璧に浮いている形で、立派なレストランとホテルがあったけど、

お家の中は至って普通。



お出迎え担当の変な鳥。
 タンドリーチキンだとか。






こちら、ベナード師匠と例のオバマ大統領のおばあちゃんの妹。
 オバマさんの面影があるかしら~






ところで、何をしに行ったかというと、
 ベナード師匠とオレンジの苗木を植えに行った。

師匠がオバマばあちゃんの親族に指導する中、私も助手としてせっせとお手伝い。


勉強になりやした~





ちなみに、このお宅。

オバマ関連で、何かとお金が落ちているようで、
 なんと自転車まで。

周辺の村の風景は他と変わらないけど、オバマルーツを売りに外国人がよく来るらしく、これから観光業を発達させていきたいみたい。



そんなお宅でも、猛威を奮う、中国産のサプリメント。

これなんと10,000シル!
それを、「これかなりいいらしいよ~」と自慢げなオバマさんの親戚。


おいそれ!相当高いぞ!
シアヤで自然にとれるローカル野菜の方が、体には絶対にいいぞ!
という、日本人の私。

しかし、中国恐るべし~


皆さん、ぜひ一度足を運んでみてくだされ~

The 拝啓 相棒君

私のかわいい相棒が旅にでた。




いつも一緒だった相棒~


お~いどこへいっってしまったんだ~い。




つまり、自転車君が盗まれたわけです。

それも、非常にマヌケ&悪質な方法で・・・・。






あるBeautifulな少女が朝から畑仕事に励んでおりましたとさ。

そこへ、一人の変なでっかい帽子をかぶり怪しげなファッションのにいちゃんが、やってきたとさ。

その兄ちゃんは少女の力強い仕事っぷりをしばらく眺め、何を植えているのか興味深々だったとさ

なので、少女は嬉しくなってモリンガの説明をいっぱいしてあげたとさ。

兄ちゃんは、オレも手伝うよ!と言って鍬をとり、一緒に畑を耕してくれたとさ。

しばらくして、兄ちゃんが「そういえば、母ちゃんに牛乳を買ってくるように頼まれたんだった~ちょっと自転車貸しくんな~い。すぐ帰ってくるよ~」といったとさ。

少女は、あと30分は畑にいるつもりだったので、貸してあげたとさ。

その兄ちゃんの名前を知らなかったので、聞こうと思ったが、ま~いっか~と少女は思ったとさ。

その兄ちゃんがあまりにも変わったファッションだったので、写真を撮ろうとも思ったが、わるいのでやめたとさ。


そう、それから3日間自転車は返ってこなかったとさ。

でめたしでめたし。


っておい!

あいつ泥棒かよ!


誰に聞いてもその兄ちゃんを知っている人はおらず、

白昼堂々、面と向かって持っていくなんてなんつーやっちゃ。

私は、なんてまぬけなやっちゃ。


返ってくることを祈りたい。

そして、あの兄ちゃんが人の気持ちを考えれるようになることを祈りたい。


私がぼけーっとした、外国人だということが理由なのだとしたら、

もしも、私のモリンガへの情熱を利用したのだとしたら、こんなことで負けてたまるかってんだ~



いずれにしても、私のかわいい相棒をかわいがっておくれよ~

さすがに気をつけよう!と反省するBeautiful少女なのでした。

ちゃんちゃん。