2011年10月13日木曜日

The 満足感。

わたくしいちようエイズ対策という職種で着ております。






ご存知ない方のために説明しますと、この職種、要請内容は、実に幅広く、病院のサポート、サービス改善、地域の女性グループや、青年グループの活動の活性化、データ管理強化、JICA専門家のプロジェクトサポートなどなど、


はっきり言ってしまえば、やれることをとにかくやってくれ!というもの。


そして、赴任当初、私の赴任の責任者となる県エイズ・性感染症対策委員(DASCO)とPSC(HIV陽性者サポートセンター)のBOSSが私に聴いた。




「What is your object?」



そのとき、Object(目的・目当て・目標)の単語の意味すら分からなかった私は、それを答えることができず、とりあえずこのように答えた、


「始めはいろんなところを見て、自分ができることを見つけて全力でやってみる!」と。

そして、今に至る。

ま~いろいろやってみてきた。

ま~よくやったんでないかえ~といえばそうだし、まったくアカンといえばそうとも思える。

自己満足することもできるし、自分を責め続けたらいくらでも責められる。



SIAYAの30年後に何か変化はあるのかい?


HIV/AIDS、そいつらに対する正解は誰も知らない。


そして、私には決まった仕事も、毎日やらなければいけないノルマもない。


すべて自分次第。




「HIVはこんな病気だ。だから予防しよう。ステイタスを知ろう。陽性とわかったら病院に行ってしっかりケアを受けよう。」と声を大にして言うこともできる。

HIVのために膨大な人と援助金を投じているでっかい団体と協力することもできる。

毎日、病院に行って、手伝いながらサービス向上を目標にすることもできる。



 
でもそれでいいのだろうか。

何をやっても結局これでいいのか?と考えてしまう。


いまや大好きになったSIAYAの人のために何かしらしたい。

と考えれば考えるほど、迷路に迷う。



HIV/AIDSの周りに固まるでっかい援助という塊。

知識を持っても、行動に移すことの難しさ。

そして、特別扱いされることでおこる更なる偽善と偏見。

だからといって、完璧にHIV/AIDSと離れた活動をして良いのかという罪悪感。


さまよえる25歳のBeautiful。


でも結局信じることをやるっきゃないわけでしょ。

HIV/AIDSが問題なのではなく、
己の未来を、相手の気持ちや未来を考えることが大切なのだ。

でっかいことばかり言って、援助ばっか期待して、外ばっかり見るんじゃなく、
今いる環境に感謝し、でっかい希望を胸に、今を戦うことが大切なのだ。

それは、周りにいるケニア人にも、私自身にも強く言うべきこと。




何をしてても、していなくても、
このHIV陽性者の多い地にいて、多くの人たちを見てきて、単純に見て大変な暮らしをしてる人たちの隣で生活していて、考えないわけがない。



結局のところ、何がゴールか、何が正解かわけが分からんけれども、


SIAYAでのあと8ヶ月。

私にとって第二のふるさとSIAYAの住民として、自分らの生活のためと思ってやってみるしかないわけでしょ。







ということで、自分の中で勝手にゴールを作った。

はっきりしないもののために進むってのは辛いからね。



題して!

『黙ってるよりはましじゃ!ポスター&ステッカーわるあがきプロジェクト』
ゴール:己の人生に革命を起こせという内容のポスター・ステッカー・看板(HIV関連のものも含む)を思いつくところすべてに張る。


『ローカル農業は世界を救う!あるもの有効活用プロジェクト』
ゴール:ローカル野菜辞典を作る、健康球の普及、地のものを食って健康促進。


サイドワーク:ユースグループ&県保健事務所をコラボさせてのヘルス教育 in School。
サイドワーク2:ユースグループのささやか地産地消の収入向上活動。
詳細は長くなるので書きませんが、


エイズ対策隊員的にどうなのか、意味があるのかないのか賛否両論でしょうが、私はこれらを己のゴールと思いやったりましょうかね~


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