ある日、Bodaboda(自転車タクシー)のにーちゃんが泣いていた。
いつもアホみたいに明るく、アホみたいにしつこくからんでくる奴ら。
仕事そっちのけで、ミュージシャンみたいに写真撮ってくれと、
アホみたいにポーズを決めてくる奴ら。
ある日、そのにーちゃんたちが涙目で、必死に帽子で涙を隠していた。
どうやら、一人の若きBodabodaにーちゃんが事故で亡くなったらしい。
まだ、24歳。
いつも人懐っこく話しかけてくれた、
デニス君。
その日から一週間、
夜、にーちゃんたちの遠吠えが絶え間なく続き、
日中、酒臭い&涙目でぼけーっと仕事。
を繰り返し、
本日、お葬式。
ココでは、本当によく人が亡くなる。
でも、よく人が生まれる。
文化に違いがあるように、生死の感覚や、タイミングにも違いがあるのかもしれない、なんて思ったりすることもあった。
でも、今日はじめてお葬式に参加した。
終始みんな歌い、泣き、お酒を飲み、遺体を埋めた。
ココでは、お葬式の2・3日前くらいから、うちでお酒やら食べ物が振る舞われ、三日三晩飲みまくる。
普段、チームワークのクの字くらいしか感じない彼らだが、お葬式のときだけは、ものすごいチームワークを発揮し、お金を集め、たくさんの人で死者を見送る。
本日も、式次第から、写真販売、故人の顔バッチまで配られた。
デニスは、とても愛嬌が良くまだまだ若い青年だっただけに、本当にみんな悲しそうだった。
やっぱり命は重いと思った。
でも、一瞬で無くなってしまうものなんだなとも思った。
今を、今日を、全開で生きよう。
今ある命を全開で生きよう。
と、思った。
いつも、ケニア人が、初対面でも、「好きだ!」とか、「結婚してくれ!」とか、「番号を教えろ!」とか、「お金をくれ!」とか、ダメもとでも、この外国人との出会いを無駄にするか的な、
底知れぬ精神を持っているのは、
いつ無くなるかわからない、今を全開で生きているからなのかもしれない・・・。
でも、運転には気をつけてほしい。
体は大事にしてほしい。
何十年後も、この同じ世界のどこかで、共に笑っていてほしい。
そして、月曜には立ち直っていてほしい。
健康第一、絶対無事故で、
今やれることを全開でやったりましょう。
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