ピアエデュケーターたちのストライキが今だ続き、猛烈に忙しかった一週間。 そのおかげでたまりにたまっていた自分的な仕事を、着々と片付けた本日。 ところで、最近考えていることがある。 ケニアで、約9ヶ月半暮らして、いろいろな人々に出会った。 いろいろな人がいる。適当な人、笑顔が素敵な人、働き者の人、何もしない人、戦う人、お金やモノばかりほしがる人、本当にいろいろな人がいる。 私はすれ違うすべての人にあいさつをするようにしている。それが私にできることの一つだから。 あいさつをすることは、あなたを受け入れているよ~という最初の合図だとだれかが言っていたし。 いろいろな人に会い、納得できないこと、コラ~と思うこともたまにあるけど、私の受け入れ扉はいつも、開いているつもりである。 しかし、どうしても好きにはなれないことがある。 『Give me money! Give me something!』という言葉。 ケニアでは、この言葉を親しみをこめて言ったり、ふざけて言ったり、ちょっと困ったらすぐ言ったり、この言葉を仕事にしてたり、本当に困って言ったり、いたるところでこの言葉が使われる。 子どもから、お年寄りまで。 私は、そういわれて、お金やモノをダダあげるということは一度もしていない。 本当に今私が、何かを上げなければ、死んでしまいそうな、人なら分からないけど。 あいさつ前に、お金をくれしか言えない生き方なんて、悲しすぎる。 見方によれば、それがはっきりいえるのは我慢するより、いいことかもしれないけど。 力のない人なら仕方がないけど、多くのケニアンはすごい力を持っている。 私は、冷たいだろうか。 今日、二人の友だちだと思っているシアヤンから電話がかかってきた。 シアヤン①「携帯が壊れて買いたいから、2000シルくれ!」 シアヤン②「日本からおまえのねえちゃんが来るとき、サッカーのユニフォーム13人分を買って寄付するように言ってくれ!」 ・・・・・・。 私の付き合い方が間違っていたのか、何なのか。 お金を得ることは、そんなに簡単なことではない。 うちの父と母が、630円の弁当を作るまでにどれほどの時間と手間をかけていると思うんだ~。 今、日本の人々も歯を食いしばって頑張っているんだ~。 ちなみに、シアヤン①の青年は、専門学校に行くための学費を、助けてほしいと、涙ながらに語ったくせに、自分は何一つ働きもしない、コラ~と言いたくなくるようなやつである。 でも、私自身も、正直どうすればいいか分からん。 私は、彼らより、多少は裕福かもしれない、少しのお金なら、あげることもできる。でも、一人にあげ始めたら、きりがない。でも、その一人を助けるべきでしょうか。 お金をただ上げるのは好きじゃないとはっきり言うものの、じゃあアドバイスをくれ、じゃあどおすればいいんだといわれて、うまく道を示してやることもできない。仕事をしようにも、働き口が少ない。 私は、ただ、他人事として考えているんでしょうか。 できる限り、人にお金を頼らず必死に働き、自分で状況を変えようとしている人には、逆に何か力になりたいと思ってしまうのは、捻くれているんでしょうか。 未だに出産時の母子死亡率や、5歳以下の子どもの死亡率が高く、HIVの感染率も高いシアヤで、いろんな取り組みがされているけど、お金がなくて病院にこれない人になんていうことができるんでしょうか。 私たちKenya JICAボランティアには、優秀だけど家が貧しくて学費が払えない子どもを支援する奨学金制度がある。 昨日、シアヤから、一時間ほどのところにある高校でPC先生として派遣されているボランティアM氏より、生徒の一人を奨学生として応募したいので担当してほしいと連絡があり、その生徒の家を訪ねた。 その高校は、ケニアでも1、2を争う優秀な男子校。 その生徒モイ君は、小学校3年の年に、お母さんを事故で、お父さんを病気で亡くし、今はおじさんの家族と暮らしている。 道なき道を進むこと30分のところに彼らの家はあり、広ろーい畑はあるものの、乾燥地で野菜がうまく育たないため、本当に少しの野菜ととうもろこしだけを植えている。 収入は、3ヶ月に一回程度で、木を切り炭を作って売ったときに得られる2000シル(約2500円)だけ。 後は、畑で作ったものを食べて暮らしている。 おじさん家族は、10人家族だか、5人学生、5人無職。 今まで、学校に通えていたのが奇跡と思えてしまうくらいである。 神にしっかり祈っていれば、何とかなると話す、ものすごく陽気な家族。 その祈りが神に通じたのかどうかと、奨学生として承認されるかはまだ分からないけど、モイ君は、M先生との出会いによって、チャンスを手にすることができた。 その近くの県病院に派遣されている。通称モリンガーZ先輩。私のモリンガ業の大先輩である。 右のかわいらしい少年は、今のところ引き取ってくれる家族がおらず、病院で暮らしてる。 マラリアで病院に入院する前は、ストリートチルドレンだったそうだ。
今のところ、学校にも行けないけど、
病院で、いろんなことを見ながら、モリンガーZ先輩やいろいろな人に出会い、学校では学べないことを学んでいる。
ものすごく笑顔が素敵で、謙虚な少年である。
どんなに病院の体制を整えても、コミュニティーに医療者が行ってケアできる環境をつくっても、活発なユースグループがあっても、結局ぶち当たるのは、お金の問題。
この問題はエイズの問題と切り離せないんだな~。と思えてならない。そして、宗教も。
この話題の続きはまた今度。
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