題して『GOOG LUCKENYARABAN』を終え、シアヤに帰ってきた。
小学校9校で、計13公演。
今回のDream Wonderfulプログラムをご紹介しよう。
準備の間、日本語Easy講座と日本の場所当てクイズが、丸山隊員の思いつきにより定着した。
ちなみにこの少年は、一番最終日の最後のクラスの子だが、初めて日本の場所を10秒以内で当てることができた、なかなかの優れものである。
アイスブレークには、日本では誰もが知っているラジオ体操第一。
HIV陽性者のPositive Storyの朗読。
簡単&分かりやすいがモットーのHIV/AIDS基礎知識
そこからの怒涛の悩ませ質問!
「あなたは、今HIV/AIDSについての知識を持っていると思います。そして、禁欲がHIVのための完璧な予防であることもしっています。」
「でも、『恋は盲目』という言葉があるように、たとえ正しい知識を持っていたとしても、行動を変えることは簡単なことではありません!」
「そこで、あなたに質問したい。
Have you ever fallen in love?」
「Yseの人も、NOの人も、想像してみましょう~。」
「あなたは今20歳です。
あなたは、すごくステキな恋人をゲットしました。
そして、あなたはその恋人のことがすごく大好きです。
さ~て、そのときあなたはその人と何がしたいですか?」
what do you want to do with your lover?
にやける生徒たち。
そして、テレながらも楽しそうに、話し合う生徒たち。
学校では、1に禁欲、2に禁欲・・・と普段からとにかく呪文のように教えられている生徒たち。
Be honest! Use your good imagination!
そして出てくる正直で、かわいらしく、人間なら当然の感覚。
私たちは、皆それぞれにいろいろな感覚を持っていて、正直な気持ちを持っている。
そして、すべての人間は食欲、睡眠欲、性欲など、いろいろな欲を持っている。
それは、いけないことではなく、ものすごく自然なことである。
だから、今あなたは、禁欲が大事だと教わっているけれども、
私はあなたたちに聞きたい!
「Can you abstain?」
→大体の答えは「YES」
「では、なぜ今禁欲しなければいけないの?」
→早期妊娠、HIVを含む性感染症の可能性があるから、学業をしっかり終わらせることが大切etc・・・
「でも、もっと大人になって、本当に好きな人ができたとき、または結婚した後には、どうするの?」
→HIVステイタスを知る、Condomを使う、家族計画を話し合うetc・・・・
でも、今のケニアはそれをしっかりやっていないのが現実なのだ!
皆知識はもっているのに、HIVステイタスを自分から知ろうとせず、安易な性行為を繰り返し、たとえテストを受けて陽性と早くにわかっても病院に来ない人が多い、
そして、HIV感染は今だ増え続けているのだぞ!
次のワークショップでその状況を感じてもらおうじゃないか~
水を3人の人と交換し、最初は薬品入り水を持っていたのはたった3人だったのに、知らないうちに何十人もの人に広がってしまうという、HIVの流行の仕組みを感じるワークショップ。
もし、感染者が自分のステイタスを早くに知っていたら。
もし、予防行動をしっかりしていたら。
HIV感染はこんなにも広がることはなかったのでは?
HIVは、誰かのことではなく、あなた自身の問題なのだよ。
あなた自身で予防もできるし、感染拡大を食い止めることもできるんだよ。
そう!つまりあなたの未来を決めるのは、状況を変えていくのはあなた自身なのだよ。
からの~
人生プランを立ててみよう~!
何になりたいの?
どう生きたいの?
何歳まで生きたいの?
日本人の平均寿命は86歳です。
ケニアは?
・・・・・51歳。
でも、日本も60年前は、同じような状況でした。
そのとき、人々は彼ら自身で立ち上がり、状況を変えてきた。そして、今日本は、世界で最も平均寿命の長い国となっている。
ケニアだって、変わりたいと思うならできるのだぞ。
あなたの夢を実現させるのも、次の時代を作り上げるのもあなたなのだぞ!
最後に
If your mindset change , your behaviour will change.
If your behaviour change, your habit will change.
If your habit change, your personality will change.
If your personality change, your destiny will change.
If your destiny change, your life will change!!
終
今回も、私たちの思いと、ケニアのエイズの状況に対する疑問を満タンに詰め込んだプログラムだった。
各地域、各学校によってぞれぞれの特徴や校風があり、生徒から出される意見も違い、それらを感じることもまた、今回の楽しみの一つになった。
授業を受けた生徒の中には、もちろんHIV陽性者もいただろう、孤児もいただろう、スラムから通っている貧しい子もいただろう、よい育ちをしてきた子もいただろう、そんな一人ひとりが何を感じたのだろうか。
言葉のままならない外国人の私たちだが、同じ大地に住むものとして、全力で情熱をぶつけた。
日本だって、ケニアだって何も変わらない。
大切な人がいなくなるのは、悲しいことである。目の前の者を全力で応援するのは喜びである。
ピヨタンを応援するように、自分に言い聞かせるように!
彼らに少しでも頑張ってみるか~、ちょっとやってみるか~というパワーを与えられていたらいいな~
しかし、今回のキャラバンで一番いろいろなことを学ばされたのは、そして、パワーをいただいたのは、私であろう。
キラキラした目の子どもの前にたつというのは、いいものである。
私たちの、旅はつづく・・・・・。
0 件のコメント:
コメントを投稿