2011年9月12日月曜日

The 深いつぶやき

日曜の朝っパラから、突然電話が鳴った。

日本の姉だった。日本はお昼だからね・・・・。

内容は忘れた。

そして、次の瞬間、もう一本電話が鳴った。


久しぶりの登場。サッカーコーチのジョージ君だった。
そう、自分の教えている高校のサッカー部に『GMK:Geoge Mari Kato』という名前をつけてしまった変なオッサンである。(過去の記事http://marikyouwakoku.blogspot.com/2010/11/thegmk.html)

「シアヤでエイズ予防のためのサッカーイベントをやるときは手伝ってくれよ!」と赴任当初彼に伝えていたこともあり、何度も連絡を試みていたが、しばらくに間音信不通だったジョージ君。

ちなみに、予備で持ってきたいた、古っーいデジカメを半年前から彼に貸していた。
そして、そろそろ返してくれよというメールも数回送っていた。

しかし音信不通だったジョージ君。

そんな彼からの電話 at 6am・・・・・。

以下、ジョージ君 vs 寝ぼけた私。

G:どうしてもマリに伝えたいことがあって電話した。ずっと怖かったんだ。
  だから何回も、教会に行ってお祈りしたんだ。だけど、怖くて・・・・。
  やっぱり言えへんわ・・・・。
M:おい!こんなに早く私を起こしたんだから言え!
G:・・・・・。
  うちに居候していたチームの選手がマリに借りていたカメラと共に失踪して、探したけどやつが見つからないんだ・・・・。だから、教会に行ってお祈りして、お金がたまるようにお願いしてるんだけど、まだお金はないから、弁償もできないんだ・・・・。

はい!ココで問題です。
皆さんならココでなんと答えるでしょうか~?

ちなみ私は、
M:No Problem.とりあえず、その失踪した子を探し続けろ!正直に伝えてくれてありがとう。じゃ!

と答えてみました。

別にカメラはもう別になくてもいいものだったので、いいんだけど、ジョージ君のために何を言うべきだったんかな~。


ケニアに来てそんな感じで迷うことはいっぱいある。

ケニアには何かあったらみんなでお金をカンパし合って何とかしていこう見たいな文化(ハランベー)があるせいなのか、「マリ!飴~」「どんないいものを私にくれるの~」「ランチおごって~」みたいな言葉が、冗談5割、外国人だからとりあえず言ってみたらもしかしたら何かもらえるかも的な思考5割、で普通にに投げかけられる。

これらは単なるユーモア溢れるコミュニケーションと理解するに限る。


しかし、

「大学に行きたいんだけど、あと少しお金が足りないんだ。ちょっと寄付してよ。」
「妹が病気になって入院したんだけど、費用が払えなくて困ってるんだ、何とかしてくれ。」
「何とか病院にはこれたけど帰るお金がない。バイクタクシー代を助けてよ。子供が待ってるから。」
こんなことを言われるのも日常茶飯事。

それ以外にも、都市部に行けば、道端でこどもたちに「なんかくれ!お金をくれ!」といわれることも、よくあること。

もちろん、ただお金や物をあげることはするべきではないと思う。

でも、はい!問題です。彼らに何を話す?


お金をただであげることは簡単。あげないことも簡単。でもどっちも無責任。


話を聞いて、一緒に考える?
お金を得られる活動を一緒にする?でもそう簡単にできたら苦労はしない。
本当に目の前のヒトのためになることって何?できることって何?



1年以上たって、怖いのはそんな人たちをただ「NO。」という言葉だけで片付けようとしている自分だ。


同じようなことを言っているようにも思えるけど、一人一人違う人。
何にもできずにただすれ違うだけになってしまう人もいるけど、何かできることもあるかもしれない。何かかけられる言葉があるかもしれない。

毎回毎回、とにかく悩んでいくべきだと思う。

いつも心は開いておきたいなと思う。



慣れとは、慢心とは、人間の最も恐れるべきものである。

The 心の声。

残暑お見舞い申し上げます。

久しぶりにシアヤゆっくり過ごしたWeekend。


さて、今後の活動どうするか~と悶々と考えて過ぎ去った。

いったい何が効果的で、
何が必要か。何が未来につながるか。


赴任して直後もいったい自分に何ができるのか、何をしようかと必死に考え、自分の中で浮かび上がってきたものを救い上げては、トライ、撃沈、トライ、ちょっと手ごたえ的な感じで今までやってきた。

考えてみると何にもやっていないようで、意外といろいろやってきていた。


そんなトライを繰り返して至る今。



残る任期は9ヶ月+10日。



いつもいつもあまり考えず、見切り発進を好む動物、私。コレを若さというのか。



しかし、今回ばかりはじっくり考え、シアヤに決定的な1打をぶち込んでやりたい気分だ。


いや、それとも今のまま日々ポツリポツリと沸いてくる私らしいIDEAに黙々とトライしていくべきか。



答えは現場にしかない。


たった二年間。
考える時間がモッタイナイので、いろいろやってきたけど、今回ばかりはシアヤをぶらぶらしながら、もうちょっと考えてみるかな。



いづれにしても、今のままでは終わらない。まだまだやったるぜ~。
HIV/AIDSなんかに負けてたまるか~
貧困なんかに負けてたまるか~





本日、9月11日。

米同時多発テロから10年。

東日本大震災から半年。


よい方向へ大きく一歩動き出す今日と思いたい。

もし心に涙を流す人がいるならば、明るい朝日が昇ることを共に祈りたい。

もし平和のために必死に戦う人がいるならば、心からのエールを贈りたい。


頑張ろう。それしかないんだし~

2011年9月8日木曜日

The ひそかな贅沢。

赴任当初からやろうと思ってたけど、
やっていなかったことがあった。



炭火焼き。


ずーっと炭で生活しているのに、網がなかったので、できなかったが、今日ようやく購入。

豚肉をクォーターで買って、焼いてみたけど恐ろしいほど煙が出て、風向き的に、すべて家の中に入り、服も家も全面焼肉屋さんの匂いが充満している。

おまけに、隣のちびっこたちが不思議がって、それをくれ~の嵐にあった。


だけど、一人炭火焼肉。

贅沢すぎる~


コレからいろいろ焼いていくか~



2011年9月6日火曜日

Mt.Kenya番外編


いろいろな表情を見せてくれたケニア山。
その景色や空気もさることながら、植物もすごく素晴らしかった。

登山は辛さもあるだろうけど、何時間もただただ自然に注目しながら、ゆっくりと歩くことができるというのもよさの一つ。

普段忙しく生活する中では、まったく気にとめることもできない些細な物に、気をとめることができる。

























 
ふかふかのコケのじゅうたん。




 


コケ三兄弟。






オシャレな石の模様。








かわいらしいようだけど、意外とぎざぎざな葉っぱ。



 
蚊似植物。




 
アフリカ大陸型コケ。



 
雪笑。



 
オシャレ虫。




 
マイナスイオンの中で育った妖怪TREE。




 






お化け。




 
毛細血管似森を脅かすサファリアリ。




 
顔が不細工で、肉がおいしくなかったばっかりにレアな動物の仲間入りを果たすことができた牛。
バッファローの足跡。


 
風の谷のナウシカあたりで、何か見覚えがある奴。



 
The 葉っぱ。




 





 
袴花。





 
竹林 In 国立公園。







クモの芸術。





 
そこらへんにみず水しく生えるワラビ。






 
タラの芽。





 
ワラビ。

ついつい、取ってきておいしく食べてしまった。
まさか、ケニアでフレッシュワラビ。







 

ゆっくりと目を向けてみれば、おもろいもんはすぐそこにいっぱいある。

答えとかもそうかもしれない。


日本にいたとき、ワラビとりとか、山とか、花とか、虫とかそんなもんはすぐそこにあって、気にもとめなかった。

だけど、ケニアに来て、そんなもんばっかりに気を惹かれてしまう私。

伝統的野菜とか、ケニアにある自然資源とか、伝統細工などをもっと大事にしよう。
今あるステキな資源を大事にしよう。

そんなことをケニアの人に声を大にして言っている私。



日本にいたときの自分にも言ってやりたい。

2011年9月4日日曜日

そういえば~

行ってきました~

アフリカ大陸準最高峰

Mt.KENYA~





登山前のまだまだ元気な一同。



一日目山小屋。
初日から大雨に打たれる。



いろいろな顔を持つケニア山。




壮大な景色。









そして、4950mへアタック。







                  






                    



人生最大の高さにより、顔がぱんぱんにむくむ。
放屁(屁をこく)の嵐に襲われる。
久しぶりの寒さをひしひしと感じながら、

眠さ、疲労、息切れ、高所恐怖症などをそれぞれが感じながら、

一歩一歩前に踏み出す。




                                 



ピリッとした空気と、ひろーい星空の中で、いろいろ考えながら、
自分と黙々と葛藤しながら、てっぺんを目指す。

これぞ登山の醍醐味。

                 
そして、全員無事登頂~。 





やはりそこにあった偉大な地球。





特上のご褒美。







仲間がいなければ、絶対に到達できなかったに違いない。




地球よ、みんなよ、ありがとう~





そして、もう一つの醍醐味。

山の男たち。
ポーターさん。

今回の登山は、私たち11人+ドイツ人ボランティア2人+ポーターさん22人。

ポーターさんは私たちの荷物をすべて持ち、ご飯を作り、時には励まし、困ったことがあったら、何でも力になってくれて、とにかく私たちの登山を全力でサポートしてくれる。





みんな本当にかっこくよかった。




                          
















いろいろな人に支えられながら、天候にもそれなりに恵まれた登山だった。

KENYA山のいろいろな顔を見ることができた。

山は甘くない。山で生きることも大変なことだろうとは思うけど、

やっぱり私は山が好きだった。

いろいろな意味で、新しい発見と共に、とても楽しい旅だった。

私の未来に大きな風が吹いた気がした。