2011年3月30日水曜日

The Music

人々の中に長年にわたり染み付いている、行動や性格やシステムや考え方、そして社会の流れなどは、そう簡単に変わるものではない。




私だって、自分自身にどう革命を起こしていくのか一日一日、一時一時が葛藤の連続である。
私たちがやっている活動は、人々の日々の流れを自分の体前進を使って壁を造り、あるいは洪水を起こして、あるいは流れに追い風を起こしその勢いで、方向をちょっとづつ変えていく、またはその流れに共に乗りながら泳ぎ方を変えてみたりというものである。 何かを始めようと思ったら、まず援助団体探しから。 日中は禁欲・コンドーム使用は大事だといっていても、夜になると忘れてしまう。 未来を決するのは、自分ではなく神様。 Clientsの気持ちよりも自分の欲望。 理屈より感情。 しかし、短所は長所の裏返しとよく言われる。 何かとスキーに置き換えて考えることしかできない私ですが、長年直そう直そうと思ってもできないことが、いい部分に注目してそこを極めようと思ったら、悪いくせがいつの間にか直っていたというのはよくあること。 つまりそういうことなんだと思う。 がしかし、いくら考えても、人々にとって何が一番よい方法なのか答えを急ぐのは、自分を苦しめることである。 今やっている活動が、いいのか悪いのかは、30年後、40年後にならなければ分からない。 でも強く感じるのは、彼らは、先進国といわれる国の人々向けに、よい言葉を並べたり、理屈で説明できる生き方を演じながらも、ものすごく生き物らしい理屈じゃなかなか解決できない感覚をもち続けていることである。 そして、彼らの体から湧き出る、音楽の魂の力は本当にすごい。 昨日、こんな怪しいおっちゃんに会った。酔っ払い。やばそうなたまり場によくいるおっちゃん。 だけど、彼がこのなんていうか忘れた手作りの楽器で奏でる音は、ものすごく美しい。 そして、驚くことに、即興で人が歌ったメロディーに完璧にあわせることができる。 おまけに、その辺で飲んだくれて、タバコをすっていたやばそうな男たちがそろいも揃って、平和の歌を真剣に歌いだしたときには、笑いが止められない。
人の心を結ぶのが音楽

傷ついた心を癒すのも音楽

言葉の壁乗り越えてゆく音楽

目に見えない偉大な力、それが音楽


始まりはきっと恐れる心を打ち砕くために吠えた叫び

それはやがてみんなの帰りを無事と祈り待つ母の願い


ほら顔を上げてみてごらん

すべてが輝きだす

実はこんなに素晴らしい世界に生まれたんだ~・・・・・。


(Def TechのアルバムMind Shift,『おんがく』から抜粋)
彼ららしさを知れば知るほど、HIVってやつは、本当に恐ろしいくらいうまい具合に彼ららしさを利用し広がり続けてきたんだなと思う。 彼ららしさを生かしながら、HIVの感染を止めるには、MUSICしかないんじゃないだろうか。 私の瞑想は続く・・・・。

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