2011年4月2日土曜日

The Friend

最近の私の相棒、デイビット君をご紹介します。


彼は誰よりも、上手に私を利用する、世渡り上手。


最近期待している、シアターグループの運営を担当しており、おととし、ケニア全国区のアマチュアの演劇コンクールみたいなやつで、ベストアクターに輝いた実力者らしい。


普段の生活でもすぐに、演技や踊りを始めてしまうような変わり者。


こう見えて若干23歳の若者ですが、伝統的な楽器を起用に使い、とても物知り。


その上、ケニアでは珍しい、無宗教。


道を切り開くのはどんな神でもなく、自分だけ。自分自身で学び知識をつけることが力になる。からだそうです。

口癖は『知識は力』。 足が半端なく臭いのと、「ありがとう」とほとんど言わないのは気になりますが、 彼は完璧なボランティアで、いろいろな活動をこなします。 以前大きなNGOが行っていたマイクロファイナンス(お金の使い方、キープの仕方、商売の仕方などを教えた上で、低利子でお金を貸して、それを少しずつ返しながら、自分たちの力で貧困からぬけだしていくという活動)も、今は彼が自主的に毎月状況を確認しています。しかも、ミーティング会場までは、自転車で、1時間半かかります。
女性たちがグループで助け合いながら、自分たちで、商売をして稼いだお金。



どこのグループも、しっかりと毎回期日までに、ローンを返済しているらしい。





彼の功績は地道で、目立たないけれど、偉大です。






二人で、政府機関やNGOを回りまくったりもしています。


目的は、彼のシアターグループの出演の売り込みと、モリンガの宣伝、ヘルス教育をすべての学校で行おうという提案。



彼曰く『イベントなどのスケジュールがあっても、偉い人たちはほとんどが、椅子に座って、待っているだけ。こっちから動いていかないと、何もしないけど、行ったら何かしらのアクションが起こせる』らしい。




彼と、人のいいおっちゃんと3人で、モリンガ君を苗用に500粒植えました。目指せモリンガの地・シアヤ!

ということで、目標は、シアヤのすべてのヘルス施設、学校にモリンガを植え、ケニアが持つ貴重な資源を生かしていかないともったいないよ~と私の立場から言って歩くこと。




そして、彼のおかげで、フォレスト省というのか、何か自然のことについて担当している、政府機関からの協力もいただき、とにかく、この一番植物の育つ今の時期に、いっぱいモリンガの種を植えることができそうです。




彼とシアヤ保健事務所の健康教育の担当者に学校での健康教育をマストにしよう!と提案しに行き、プランニングを彼らと、政府機関とを巻き込んで、計画をスタートすることにもなりました。



ま~先はどうなるか分かりませんがね。約束はあるようでないようなものなんでね。



でもなかなかおもろい成年です。



彼も容赦なくルオ語で私に話してきて、私も平気で日本語で返します。



言いたいことはお互いにいえるよい友です。



何よりも、時間も約束もある程度守ってくれることと、私の何気なく言った思い付きの提案も実行に向けて真剣に考えてくれるところがありがたい限りです。






しかし・・・・・・、


スポーツと若者の活動を担当している政府機関に私と共に行ったことがきっかけで、幸か不幸か、突然明日から一ヶ月、何かのトレーニング合宿に参加することになりました。


柱のを失ったら、彼のシアターグループがどうなってしまうのか、若干不安です。


進めていた計画が、チャラになってしまわないかということも若干不安です。


なんだか、相棒が旅立つみたいで明日からとってもさびしくもなります。



一回り大きくなって、さらにみんなを引っ張るリーダーになることを心から期待したいです。




今回の彼の旅立ちで、私は何もできていないと思っていたけれど、なんだか友は少しずつ創れているんだな~としみじみ思えた。



あと1年2ヶ月後、どんな思いでケニアを立つのか、今は予想がつかない。



だけど、共に未来を見つめながら、希望に燃えて、熱い気持ちで握手を交わし、新しいスタートが切れたなら、どれほど幸せか。



いつの間にか、何かを変えようとか、何かでかいことを起こしてやろうと独裁者のような気持ちに陥ってしまっていたが、一人一人とごまかさず、大切に真剣に話をしていくことが、私が一番にやるべきことだと、彼に教えてもらった気がした。

2 件のコメント:

  1. 今度、私とマリとディビットとバイロンの4人で
    飲みに行きたいわ。

    いや、チャイ飲みに行きたいわ。

    盛り上がってまいりましたね~!!

    返信削除
  2. そうですね~
    絶対いいコンビだと思うは~バイロンwithデイビット

    返信削除