2012年1月4日水曜日

The 先輩の遺言。

私たちがケニアに赴任したとき、ケニアJICAボランティアは総勢約90名だった。

しかし、
同期が19人いた私たちの隊次で、大人数派遣は最後となり、延長する先輩たちもいるが、12月に行われる選挙に向けて、これから人数はどんどん減っていく予定。


そんな中、昨日また、先輩たちが、日本へ向けて旅立っていった。



その中には、エイズ対策、改め、モリンガ普及員として、私たちに大きな影響を与え、最後はティンガティンガ(かわいらしい動物の絵)普及に随時した、通称モリンガーZ先輩もいた。


私たちとしては、貴重な財産を失った?ようなものである。



しかし、彼が残してくれて遺産は大変に大きなものである。







赴任当初、エイズ対策の先輩たちの活動報告を聞き、ほとんどの先輩に「英語堪能・仕事ができる・すごい!」というような印象を受け、到底私にはムリだと思われた。

そんな中、「英語不堪能・モリンガを植えている・何か変」なモリンガーZ先輩には、何か同じような匂いを感じた。

その後任地で活動する中で、思いつく発想は、やはりモリンガーZ先輩とかぶる部分が多く、
モリンガ普及、ステッカー作戦、ルオ語にこだわったポスターなどなど先輩の背中を見て育った。

活動のいい面も、難しい面も背中で語ってくれた。

彼には、感謝してやまない。





誰よりも、罪なき傷を負う子どもたちの見方に立ち、中島みゆきをBGMに活動を走り抜いたZ先輩の、思いを引き継ぎ、私も残りの任期を全うしようと思う。





そして、彼だけではない。

私たちがそれぞれ、任地で悩み、ぶつかる壁は、過去歴代の先輩たちが経験してきたことに違いない。

2年という限られた任期の中で、私たちにできることは限られている。

だからこそ先輩たちの経験や思い、残した傷跡を、次に来た人が受け取り、次のケニアのためにつなげていかなければいけないと思う。




偉大なる先輩達よ、

日本での活躍を祈る!

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