2012年1月17日火曜日

The サボリ魔の涙。

今日は、いつもどおり?でもないけど、とりあえず朝一で病院に行った。

NewYearムードから本格的に新年度の仕事が始まってくる時期なのか、多くの援助団体が関与するシアヤの病院はミーティングやら、ビップな訪問者などで忙しそうだった。

とりあえず、新年のご挨拶を皆と交わし、カウンターパートとあと半年の活動について話し合った。

ユース向けのサービスについて全面的に私に任せる的なことを言われ、若干、ビビッた。

妙な彼のやる気と、よくわからんほどの私への信頼が怖いが、

なんか面白くなりそうだ・・・・。


ちなみに、最近ラミネートされ意外と質の上がったはずの私作視覚マテリアルは・・・

取り外されていた。


お偉いさんが来るときは、取り外される仕組みらしい。

っておい!?と一人でノリツッコミをかましながら病院を後にした。

もはやそんなことでは、びくともしない。

明日また、取り付けに行くに決まっている。

患者さんにとっては、損ではないモノだと思うから。







その後、いつもどおり?Davidくんたちのオフィスに向かった。

すると、学校に行っているはずの時間に、いつも私の畑仕事を手伝ってくれる通称ダディ君(10歳)がぶらぶらしていた。

いつも「学校は行かないのか?」という英語もスワヒリ語もままならない私の問いかけには、

まだ英語もスワヒリ語もままならないダディ君、しっかりと答えてくれない。

なので、今日はDavid君に聞いてもらった。


やんちゃなダディ君は、学校で友だちと喧嘩になることがよくあるらしく、

今回は殴ってしまったそうです。

秋田弁でいう「ほじなし」ってやつね。


あまりにも問題を起こすので、もう帰れー!と先生に言われ、親を連れてこい!と言われたそうな。


しかし、それはもちろん彼にとっては、先生にも、親にも怒られることになるわけで、

怒られるということは、ケニアでは叩かれることである。

そんなん自分から怒られにもどることほど怖いことはないわけである。


しかも、近所に住んでいる彼の家族はみんな知っているけど、父ちゃんは自転車タクシーの運転手、ばーちゃんは道端でバナナを売ってて、かーちゃんは病気で亡くなっている。

半日仕事を休むことは、家族の生活に関わる。

だから、ダディ君が伝えたところで、ばーちゃんもとーちゃんも学校に行かないかもしれない。

これでは本末転倒というやつだ。

先生もちょっと考えてほしい。


こんな風にして、学校がさらに嫌いになり、受けられる教育を受けない子も結構いるのかしら。

ちなみにケニアは小学校も学費はタダです。



そんなダディ君に、もう喧嘩はやめなさい。

勉強することは大事だよ。

大変だろうけど、おまえは変われるよ!と諭すDavid君。

涙を流すダディ君。

なかなか良い絵だった。


そして、後ろで、ニヤニヤ眺める私。


とりあえず、お説教が終わったところで、今日一日を取り返すために、

Hand Washing講座を一対一でしてもらった。



これもなかなか良い絵だった。



しかし、普通にご飯を食べて、普通に学校に行って、普通に暮らすというところにいくまでには、いろいろなハードルがあるのだな~と思った。


そんな状況であろうと、どんな状況であろうと、自分でたくましく幸せをつかんでいくしかない!


フレーフレーダディ~

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