『偉人』
偉大な人。すぐれた人。大人物。(広辞苑)
私的に偉人のイメージといえば、マハトマ・ガンジーさんとか、マーチン・ルーサー・キングさんとか、坂本龍馬さんとか、ワンガリ・マータイさんとか、本当に世界的にすごいと言われ、人々に大きな影響を与えた人って感じがしていた。
しかし、今ままで、勝手な思い込みだけでイメージしていたケニアに来て、少し知らなかった世界を見て、偉人ははるか雲の上にいるのではなく、そこ、ここにいっぱいいるのだなと思った。
先週金曜日、ニャンザ州学術会議と称する、ニャンザ州でプロジェクトを持つ団体の報告会的なものに参加させてもらった。
その中でも、でかい存在感をみなぎらせていたのはこの写真の正面のお二人であった。
左のマダムは、野口英世アフリカ賞(野口博士の志を引継ぎ、アフリカの ための医学研究・医療活動それぞれの分野において顕著な功績を挙げた方々を顕彰し 、もって人類の繁栄と世界の平和に貢献することを目的とした賞)受賞者で、ウジマ財団理事やアフリカ国家エイズ対策委員会(NACC)委員長などなどすごい職歴と実績を持ち、71歳の現在もバリバリのミリアム・ウェレ博士。
始め誰かよく知らなかったけど、その眼光と、鋭い質問と頭の切れ味が恐ろしいほどだった。
右のムッシュは、JICAヘルスマネジメント強化プログラム代表杉下先生。普段の温かい人柄もさることながら、プレゼンテーションをするときの勢いと、心をぎゅっと掴む一言一言。いつも必ずそこにいる参加者に熱いものを感じさせるそのパワーと情熱は圧巻だった。
「Have a dream!」「問題からではなく、夢から今何をすべきか考えろ!」
学術研究発表の内容より、そんなことが気になってしまった。
今思えば、今ままで出会ってきた人にも偉人に匹敵する人はいっぱいいる。
協力隊員もすごい人ばかりである。
そして、本日感じた偉人は。
いつもおなじみDavid君。
ヘルス教育。
今学期はセカンダリースクール(日本の中3から高3)に焦点を当ててやっている。
本日の彼のセッションは素晴らしかった。
ヘルス教育ガイドラインに添いつつ、歌、ダンス、演劇を所々に織り交ぜ、生徒の心をつかみ、的を得た話をしていく。
開始直前に私がちらっと話をした、男性用・女性用コンドーム使用法や、HIV陽性者の立場にたった言葉遣いについては、すべてアドリブで組み込まれていた。
天才だと思った。
そして、最後の締めは、いつもどおり私のお決まりの一言。
「私はうまく話せませんが、彼はとても良い話し手です。私の今日の仕事は彼をここに連れてきたことです。ありがとう。質問があったら彼にしてください。」
今日こそはと思い、少し長い原稿を考えていったけど、必要なかったのでやめました。
前から知っていたことだけど、私は今や別に英語が苦手なのではなく、おそらく話すのが苦手なのです。何語であろうと。それで本日、しっかり見えました。
私はマネージャーでよいということが。
目標に向かって、シアヤにいる偉人たちを引き立て、彼らの力とニーズとの橋渡しをするマネージャーでよい。
人を活かす!
人は最大の資産である。(ドラッガー「マネジメント」より)
人は皆が偉人になり得る。その力を活かすことができるなら。
はい。完璧に今読んでいる本に影響されているけど・・・
なにか?
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