発想の転換力が、ものすごく勉強になります~。
レッドリボン(※)を大々的に、自転車に貼り付けて、走り回っている今日この頃。
いいのか悪いのか分からないけど、おかげで最近HIVの話を、町の色々な人と話す機会に恵まれる。
ものすごく熱い人もいるが、多くの場合、ムズング(外国人)が何か変わったモノを貼り付けてるから、話しかけてみようとよってきて、それがHIVのことだと知り、そそくさと去っていくことが多い。
残念ながら、現実には簡単には言葉で表すことができない、偏見やStigmaが、存在しているようだ。
それだけではなく、HIV/AIDSどころではなく、今日働かなければ、生きていけないという状況もあるのだと思う。
そんなことを感じつつあった今日この頃、Clients の待ち時間の有効活用とスタッフにエールを贈ろう作戦第一弾として、HIVと長い間うまく付き合っているピアエデュケーターにインタビューをし、そのコメントをポスターにしよう企画に取り掛かった。
ということで、一番かかわりの深いPSCのPeer Educatorたちに、インタビューをした。
といっても、言葉がうまく聞き取れないと残念なので、紙に書いてもらった。
簡単な気持ちで、質問した私だったが、かなりの衝撃を受けた。
質問の内容は、健康の秘訣・座右の銘・人生の目標・患者さんへのメッセージなど。
最初にみんなが口をそろえていった言葉は「すべてはGod次第!」
・・・・・。
私は、大抵のことでは動じることのない人間だと思っていたけど、あ~そうですか~。と少し動じてしまった。
何とか説明し、何とか書いてもらった。
その結果を一言で表すと、「彼らは偉大だ!」
私のつたない日本語訳と共にいくつかご紹介してしまおう!
Key of good health (健康の秘訣)is
:私の最愛の人を勇気づけ、Positive に生きる中で、ケアと治療を求めていくこと。
By Rathing
My motto(座右の銘) is
:Lead positive life by being an example.By Richard
(Positive lifeのお手本になること)
:Know your status for better life.By Meshack
(よりよい人生のために、あなたのStatusを知れ!)
My goal of life is
:PWP(Prevention With Positive) Messeages to everyone.By Stivin
(陽性者のメッセージがみんなに届くこと)
:For Feeding & Educating my children in future.By Judy
(将来、私の子どもたちが教育を受け、しっかり食べられること。)
:Role model. By Edwin
(見本の役目)
:Prolonged life to keep my family safe. By Patrick
(家族の安全が保たれた長い人生)
Message for clients
:All patients should fight stigma & discrimination in kenya.By francis
(すべての患者が、Stigmaや差別と戦うべきだ。ケニアで!)
いつも明るく働く彼らが、どんなことを考え、どれほどのものを乗り越えてきたのか、その素朴な言葉から、しっかり感じることができた。
考えてみてほしい。
彼らのほとんどは、毎日、5時には起きて、6時には家を出発し、約1時間ほどかけて自転車をこいで出勤し、7時から6時までほぼ休みなく働き、毎日欠かさずHIVウイルスを減らす薬を飲み続け、そんな生活の中で、他の患者さんたちの模範となるような健康的な体と精神を保っているわけで、ひどいときは土日も友を励ますために動き回っているわけですよ。
それも、ものすごく陽気に。
というか、陽気じゃなきゃやってられないのかも。
ちなみに、ケニアの学校教育も、実は日本より厳しく勉強時間も多い。その実態を聞くとまるで、刑務所のような暮らしを強いられているみたいです。
私の知る限りの人々は、みんな私より早くおき、私より遅くまで仕事をし、私より元気。それなのに、いつも私を褒め称えまくるケニアの人々って、いったい何者なのだろうか。
世界の片隅には、ただただ家族との幸せと健康な生活を望み、日々見えない敵と戦っている偉大な人々がいたんですよ。
そんな彼らを応援するかのように着々と成長しているモリンガ君。
警備のおにーちゃんたちと、掃除のおねーちゃん曰く、「今日はモリンガ君、笑っている」らしいです。
そして、あまりにも役に立たないので、逮捕された私。
彼らの思いと努力が、報われることが、平和への第一歩なのだろうね。
※レッドリボン:薬物乱用、HIV/AIDに対する戦いの象徴。また、HIV/AIDSと共に生きる人々(PLWHA:People Living With HIV/AIDS)の連帯の象徴、PLWHAに対して偏見を持たず、理解し、支援するための世界的な社会運動を象徴している。 (ウィキペディアより)
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