『こんなに植物に興味があったのか~?』
と自分に驚くほど人様の畑や、そこらに生えている植物に興味をそそられる、KENYAに着てからの私。
その植物が人々の健康につながるとなれば、
興味はさらに倍増する。
ということで、農林省やら森林省やらにちょこちょこ関わることがあった。
その中で、ちょこちょこ「うちの畑を見に来い!」といってくるにいちゃんがいた。
どうやらオクラを育てていて、今までシアヤで活動してきたJICAボランティア全員と顔見知りらしいそのおにいちゃん:Benard君。
先日その自慢の畑を見に行ってみた。
残念ながらオクラはまだ小さかったけど、
本当に彼の畑はWonderfulだった。
Theシンプルで効率の良い畑。
乾燥に強いか、水がたくさん必要かという植物の特徴にあわせて植える高さを変え、雨が降ったときそれがよりよくいきわたるように計算されている。
大体この地域の人たちは、意外とでっかい土地を持っているのに、とうもろこしと豆とミレットくらいしか植えない。畑が大きければ大きいほど手間がかかるし、見ていると大体の人々はそれだけでは生活できていない。
しかし、彼は小さな畑で、
彼ももちろんとうもろこしや豆も植えているけど、自分が生活で食べるのに足りる分だけに押さえ、
それ以外の、一つの単価が高いものをたくさん植え、
しかも、いろいろなものを植えることで、土を豊かに保ち、
自分の畑から取れたものだけで生活できているらしい。
たとえば、
オレンジ。
パイナップル。
パパイヤ。
ピーナッツ。
コーヒー。
おまけに、畑の周りには虫が嫌う木々を植えて害虫を抑え、
農薬は高いし環境にも悪いということで、
肥料には牛の糞とおしっこだけを使っている。
それでも水や効率のよい手入れによって、植物たちは生き生きと育ち、
ケニアでは普通年二回の収穫期を向かえるんだけど、彼の植物は育ちが早いから大体年3回収穫期があるらしい。
『政府からじゃない、他の場所からじゃない、このローカルなところから成功例を出していかなかったら、みんなの状況を変えることはできない。』
『僕らにしか、ココにあったやり方はわからない。』
『こんなによい環境があるんだから、しっかり農業をすれば成功できる。簡単な計算さえできれば賢い農業ができるよ』
『都会は嫌いだ。時間があったら、牛の世話や、畑にいくね。』
『自然の力でできたものほど身体にいいものはない。』
『大金を出して大学に行くより、畑に来たほうが生活のための勉強になる。』
『ケニア人は頭がとてもいい。だからすごくうまいことを言うし、うまいことを書くけど、行動が伴わない。』
『たとえ僕が今死んでも、来週にはバナナが大量に取れるし、来月にはキャッサバも、パイナップルも、パッションも取れるから、僕の家族は安心だ。これが男の責任だ。』
『本当にいい畑を作るためには、環境を守り、取ったらまた植える自然のサイクリングを守っていく必要がある。』
『せっかくもらった環境や幸運を活かしていきたいんだ。』
これらすべて彼の言葉。
灼熱の日差しの中、彼は畑に対する熱い思いを4時間ほど話し続けた。
確かに今までケニアで見た畑の中で一番よさそうだったし、
彼は一日朝と夕方2時間ずつ畑の世話をして、日中は好きなことをしているが、お金はどんどん入ってくるらしい。
↑これは、前に読んだ本に書いてあった農業で成功する秘訣に似ている。
彼は、スウェーデンの大学で農業を学び、その後ナイロビや海外のエリートコースに進む仲間や兄弟たちを横目に、実家にもどり、今の農業を始めたらしい。
ちなみに、私と同級生。
アッパレだな。
シアヤも農業で生計を立てる人が多いだけに、成功モデルの発見は重要。
コレからは、日本もケニアも農業の時代だと信じている私としては、
彼を師匠と呼ばせていただき、修業させてもらおうかな。
それにしても、ケニアは頭がいい人がいっぱいだし、才能の溢れる人が多いな~
アッパレだな~
0 件のコメント:
コメントを投稿