2011年9月22日木曜日

The 楽しすぎること


いろいろなヒントがある市場。


その市場をぶらぶらしながらおばちゃんたちとの話。



そしてまだまだ絶えない新しき発見。

これな~んだ?



黒砂糖の塊の山。

1塊70円。

そのまま食べたり、伝統酒を作るのに使うんだって。







これな~んだ?
 ルオ:Chuwa、スワヒリ:Mkuwajoといわれるのどに良さそうな味の実。

山葡萄似な金柑ののど越しって感じかな。そのまま食べると舌がひりひりしてくる。

今だ、どんな形で生息しているのか見れていないけど、

今の時期、いっぱい売ってる。

煮てジュースにして飲んだり、コレもお酒作りに使うらしい。





この店な~んだ?
 アロエをはじめ、いろんな植物の根っこやら、なにやらがもっさ~っと盛られ、

行くと「どこが悪いの?」と聞かれるお店。

どこか悪いところを言うと、それにあわせた植物をチョイスしてくれるらしい。

怪しすぎる。








そして、もう一つ楽しすぎることは、食植物を知ること。

どんな植物をどのように食べているのか、その栄養素はどれほどのものか。




ということで、一部ご紹介しよう。



まずは、Kenya基本中の基本スクマウィキ。
 つまりケール。
鉄分が豊富。
日本では青汁に含まれることで有名だけど、こんな不恰好に生えているとは知らなかったかな。




これな~んだ?
 ルオ:Apoth、英:Jew's mallow、日本語では皆様おなじみモロヘイヤ。
数種類あるけど、これはTraditionalなもの。

カロチン、カルシウム、ビタミンC・E、鉄分、そしてビタミンB1・B2はほうれん草の5倍ともいわれ、
健康維持に優れた力を発揮することで日本では有名なモロヘイヤ。





これな~んだ?
ルオ:Mitoo、英:Rattle pod、

日本ではスペクタビリスやネコブキラーという名で呼ばれ、
緑肥として使われ、土を豊かにすることで知られている。

毒性があるということで日本では食用厳禁とされているが、

ケニアでは食べてますから~残念。
確かに、激にが。

良薬口に苦しって言うしね。みんなも、特におなかが痛いときに多く食べたりするらしい。
栄養素についてはまだ調査中。





これな~んだ?
 写真の取り方下手すぎて分かりづらいかと思いますが、

かぼちゃの葉っぱ。ルオ:Susa、Budo。

日本では、食べたことはなかったけど、世界にはこの葉と茎を食べる文化の国いっぱいあるらしい。
特に韓国料理では多用。

葉はカロチンに富み、すごく弾力があり、味はそのままだけど、かぼちゃ味の葉っぱって感じ。

茎はみのもんたの番組で「精力がつく」と放送されたことがあるらしい。かぼちゃ風味のふきって感じ。

おいしかった。

シアヤの市場でかぼちゃの実はあまり見たことがなく、こっちのほうがMajorかな。








これな~んだ?
 ルオ:Osuga、英:Black Night Shade、
日本では、イヌホウズキ、バカナスビなんていうバカにされた名前で呼ばれ、

炎症を起こしたところに塗ったり皮膚がんを予防するけど、
有毒とされ、食べると危険植物になっている。

シアヤでは人気者ですから~残念。

味は、ほうれん草とアスパラを足したような感じかな。








これな~んだ?
 ルオ:Akeyo、英:Cats whisker、日本:クミスクチン。

これまた、全世界の健康ツウにはたまらない植物。

ポリフェノールやカリウムを豊富に含み、

花粉症や高血圧に効果あり、抗アレルギー作用、利尿作用、余分な糖分や脂肪の吸収を防ぐ。

沖縄ではクミスクチン茶として飲まれ、最近はダイエット茶として話題になってるはず。








これな~んだ?
 ルオ:Ododo、英:Amaranth、日本:ブタクサ、ジャワほうれん草、ちゃーびら菜。

葉は鉄とカルシウムがものすごく豊富。

そしてやわらかくて癖がなく食べやすい。

日本でも、おひたしやてんぷらなどに使われる。



そして、種もまたすごい。
 コレも、ウジなどに入れて食べる。
ちびのくせに、リジンやたんぱく質をはじめ、カルシウム、ビタミン、鉄などなど多くの栄養素に富み

日本では、「あわ」や「きび」など以上に優れた健康食品として注目された。雑穀ご飯ツウとしてはたまらない一品。

ご飯と炊くともち米のようないいにおいになり、ケニアのぱさぱさのお米が、日本っぽいもちもちご飯に近づく。しかも安い。









これな~んだ?
 ルオ:Boo、英:Cowpea、日本:ササゲ。

葉はリンとビタミンCが豊富だけど、味は「The 葉っぱ」って感じかな。
日本では食べないと思う。



日本では種子のほうがメジャー。



小豆に似てたんぱく質、糖質、カリウム、ビタミンB1などに富んだ栄養成分を持ち、小豆よりも煮崩れしないと言うことで、日本では縁起物として、赤飯などによく使われる。


ちなみ若いさやはビタミンAとCが多く含まれ、日本ではインゲンのように食べられている。








これらすべてを買っていくらでしょ~か?
30円!



日本で、身体にいい健康食品として通販で売られてそうなやつらが、ものすごくお手ごろ価格で、
市場に並んで売られているなんて贅沢すぎる。


おまけに、↑こいつらわざわざ畑に植えなくても、勝手に生えてくる。
その辺にい~~っぱい生えてる。

まさに宝の山とはこのことか。





ちなみに本日紹介したやつらは、宝山の一角。

市場で売られる有名どころで、英語名や日本語名も比較的探しやすいやつら。


他にも、ルオ語でしか分からないやつら、おばちゃんたちしかもはや分からないやつら、若い世代には忘れさられたやつら、単なる雑草にしか見えないやつらがいっぱいいる。

と言うか、とりあえず生えてきたものを昔の人は食べたということなのだろうか。


おもしろすぎるぜ~。


日本でも、山菜の爽やかな苦味は嫌いジャンクフードにはまる人が多い特に若者は。

ケニアでも、都市部やよい収入を得てる人はほぼおでぶさんで、シアヤでも道端で着色料を使ったポテトを売ってたりする。

そんな中で、この伝統野菜の存在は重要なのです。

そして、何より安いし身体にいいのだし。

自然の力が一番。

それを知っているおばちゃんたち偉大なり。


ケニアも、日本もね。

さて、そのすごい野菜たちをどう料理しているのか?

次回、お届けします。




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