2011年9月17日土曜日

The 私と愉快な仲間たち

気が合うので何かとつるむことが多いユース
Ana Kwa Ana Theatre Group

彼らは普段からローカル地域に行って、ドラマやダンスなどを通した地域の健康促進活動を活発に行っている。

普段の生活は別として、彼らのパフォーマンスには一目を置いていた。
しかし、彼らしか見たことがない私は、その演技がどれほどのものなのか知らなかった。


そして、昨日コンクールがあった。

RedcrossやWorldVisionなど大きなNGOによって、ユースのエンパワーメントのためにHIV/AIDSというテーマで行われたコンクール。

少し前に県単位の予選が行われ、今回は州大会。
コレで各種目3位まで入ったグループは全国大会に進むことができる。

一躍大人気になるChanceであるばかりか、スポンサーGetや、あわよくば芸能界デビューのCHANCEもあるかも知れない大舞台。人生がかかっているといっても過言ではない。



ということで、自分たちでせっせと衣装を作り。


決戦場であるキスムへ。





当日は、なけなしのお金を出し合って、そろえたグループT-Shirtsを身にまとい。
いつもよりちょっと緊張気味な表情。


そして、いざ勝負~。




NYANZA州各地から集まった有力グループがどんなパフォーマンスをするのか、私もすごく楽しみだった。




本当にそれを昔から引き継いでやってきたのか?と率直に思ってしまった伝統ダンス部門。








厳しい審査委員によりマイクを取り上げられたRap部門。





ファッション部門。


コレ優勝したファッション。


これは、ゴミになるビニールの麻袋みたいなのを再利用して作った服ファッション。第3位。


他にも、詩の朗読、ドラマ、コメディ、現代ダンス、自由技などの部門があった。



とにかく、すごい人材の宝庫。本当にドコのチームも素晴らしかった。






そして、うちのチームはというと・・・・



そんなきれいな服持ってたのかというピシッとしたスーツに身を包み、
いつも地域でやる詩(団体)を堂々と披露。



David君の詩の朗読(ソロ)。
緊張のせいか、ちょっといつもの迫力がなかったかな。
そして、「もうちょっと服いいのなかったのか?」と言ってやりたかった。






そして、得意のコメディ。
いい顔してるでしょ~


普段から地域でかなりの経験を積んでいる彼ら。演技に安定感があり、会場を沸かせるツボを知っている。

がしかし、この二人のここぞとばかりのアドリブが炸裂しまくる。




 そして、服をどんどん脱いでいくという、少々下ネタがすぎる内容に、

会場にはドカンドカン笑いが起こるものの、
審査員の厳しい視線・・・・・


結果、


時間切れ。

はいチーン。


その上、一番力を入れて練習してきたダンスは、音源をCDにコピーし忘れ、演技できず。

はいチーン。





そんな失態なんてお構いなく、今回MCを勤めたケニアでは有名らしい芸能人とはしゃいで写真を取る奴ら。


今回、演劇コンクールとあって目立ちたがりの集まり。オシャレで、派手で、イケイケの若者が多かった。そんな中ドンくさい私。目立たないように目立たないように行動したのだが、やはり外国人ということで隠れきれず、↑のMCさんによってステージに上げられ、
グダグダなコントをやるはめになり、完璧に心に焼けどを追った私だった。

はいチーン。




そして、成績発表。

審査委員がどんな審査をするのかも興味があったのだが、

公平に正当な理由で審査していたような気がする。


うちのグループは、詩(団体)の部で、2位。
他の種目は惜しくも3位入賞を逃したが、来月行われる全国大会への出場が決まった。




3位入賞を果たしたチームはこの盛り上がり。







一日いっぱい数十の演技を釘付けで見続けてしまうほど、面白い一日だった。

ダンス、特に腰フリダンスに、一番の盛り上がりを見せるあたりもケニアらしかった。



そして何より、今まで以上にAna Kwa Ana Theatre Groupの大ファンになった。


ほとんど上位に食い込んでくるチームは、でっかいスポンサーがいくつも着き比較的ゆとりのあるチームらしい中、とにかく演技が好きで、地域でなんとかやりくりして活動している彼ら。

この日のために彼らは、毎日朝と夕方の二部練習の両立をやりぬいてきた。
どうしても勝ちたい舞台だったはず。

そして、全力でパフォーマンスしていた。

それだけではなく、
同じシアヤ県から来ているチームを全力でサポートし、
会場の片付けや雑用的なことまで、どこのチームよりも率先して手伝っていた。



他の人の演技も、こんな表情で夢中になってみていた。



 「それあんたのライバルでしょ!」
と言いたくなるくらい人の演技も全力で楽しみ、拍手や声援を贈っていた。


全体的にコンパで例えると、盛り上げ役になっていつもいいとこ持っていかれてしまう良い奴を会場の中で担っていた。


自分の演技も、人の演技も楽しくてしょうがなく、
終始嬉しそうにしている顔がすごく印象に残った。

朗らか過ぎる。

ダンスや演劇が本当に好きなんだな~と思った。


演技が一番好きで賞をあげたいと思う。







ちなみに、このコンクール15・16日の二日間で行われ、彼らが出場した16日は午後2時には終わる予定が、5時間遅れ、8時には青年省のお役人さんなども含め総勢20人で帰路に着いたものの、お決まりのトラブルがいろいろあり、



結局、深夜11時に華金だというのにものすごく静かなシアヤにたどりついた。



ものすごく疲れたけど、彼らを勝たせたいな~と心に強く思った一日だった。

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