2010年11月20日土曜日

The Circumcision

つまり、男性陰茎包皮切除(割礼)のことである。
私がいつもいるPSC(Paitient Support Centre)の一角にその場所がある。
おととい、産科に行って、生まれたばかりの赤ちゃんのCUTを見せてもらった。
そして、昨日、二十歳前後の青年たちのCUTを見せてもらった。
どちらもすんなり、見せてくれることに驚く。
うまく言葉で説明できないので、興味がある人はネットなどで調べてほしいが、陰茎の中間の皮をCUTする。
未だに伝統的な慣わしでアフリカに多少残る女性器切除は、体にとってよいものではないと一般的に言われているが、男性陰茎包皮切除はHIVを含む性感染症を約60%も予防につながるといわれており、清潔さも保ちやすくなるらしいということで、無料だし、同時にHIV検査とカウンセリングを受けることもセットになっているようで、ケニアでは、かなり力を入れて取り組んでいる。
しかし、麻酔はかけるとは言え、なんせ急所に、麻酔の針を刺すわけで、出血・痛み・腫れなどのデメリット部分もあり、若者の間では、体にいいことは分かっているが、少し怖い、根性試しのようなものになっているらしい。
そんな、根性を試される瞬間を、快くどっかの知らないムズング(外国人)に見せてくれた、勇者2人は、CUTし終えたあと、魂が抜けたように、涙目になっていた。
しかし、彼らは別に入院するわけではなく、CUTを終えたら、痛み止めをもらい、サービスのソーダを飲み、そのまま帰っていく。
その後は、1週間後に、もう一度来て、診察を受け、後はおしまい。
一週間ほどで、皮は正常に戻り、6週間後には、性行為も普通に行えるらしい。
確かにコレは勇気がいる。私は、心からの拍手を贈らせていただいた。
日本の少年たちは、この勇気があるだろうか。
私が男だったら、赤ちゃんのうちにやっといてくれよ~とかーちゃんを恨むかも知れないと思った。
彼らが、この痛みと共に事前に受けたHIVの説明についても心に刻み、自分の体を大切にしていってくれることを願いたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿